4/19/2016(火)
この1ヶ月でいろいろな事が
わかってきた。
一番、ショックだったのは、
首都圏で、
1回忌を行う方が
四割にもみたないということ。
常識として、
近親者が亡くなった場合、
特に1年間は喪にふくし、
故人と共に精進した生活を送り
霊界と娑婆で切磋琢磨し、
故人及び先祖の力と、
現実を生きている子孫の力とが
一体無二となり、
家門繁栄を願う。
1年経ち、喪が明ける際に
近親者が再度集まり
故人、先祖の功績を語り合い
子孫がどのように生きるかを
確認する。
20年前には当たり前に行われていた。
団塊の世代が老齢化するにつれ
一気に日本の文化が変化している。
聞こえてくるのは、
旅行、
車、
家、
老後資金、
医療、
教育、
保険、
五感(眼耳鼻舌身)に関するものには
惜しみなくお金を使うが、
先祖、
精神、
等目に見えない部分に関しては
どうでもよくなってきているようだ。
確かに、オレオレ詐欺に類した
邪道が蔓延しているのも確かである。
特に五感で感じられない事に
関しては
自らの体験も少ないため
信用出来ない。
騙されてはいけない。
となってしまうのかも知れない。
しかし、先祖を敬う心は失っては
いけないと思う。
ありがとう。
いただきます。
おやすみなさい。
これらの言葉が
忘れられるのと一緒である。
日本の文化、
人間の価値が貧しくなっている。
我々坊主にも責任はある。
これ以上
精神貧乏になってはいけない。
仏画にある
裕福な精神、心満たされる
日本人を失くしてはならない。
合掌