『もったいない』は仏教用語 | 本門佛立宗 相模原妙現寺 サァクルナイン

『もったいない』は仏教用語

6月26日(金)晴れ


今日は『もったいない』のお話。


↓「もったいないお化け」を覚えていますか?



その昔放送されていた公共広告機構(ACジャパン)のCMで、食べ物を残した子供のところに出て来たお化けです。この「もったいない」という言葉が、今や大きなキャンペーンとして世界中に広がってるんですね。


実は「もったいない」は仏教用語に由来する言葉なんです。

「もったいない」=『勿体無い』

1、モノのもつ本来の価値を無くしてしまうことが惜しい

2、全ての《もの》は繋がっていて、《もの》を無駄にするのは、自分の命をけずってしまうのに等しい

だからこそ、モノの形が残っている限りは最後まで使いつくすことを大切にしようという精神が生まれたとされています。

日本人は古くから「もったいない」精神で様々な工夫をしながらモノを大切に長く使用してきました。

地球の資源が限られていると知られている現在、モノを大切に使う文化が世界中にないわけではありません。しかし、世界には「もったいない」を表す言葉が他にないとされています。

「もったいない」という一言には「モノをムダにしないこと、大切に使うこと」など地球の資源を大切に使わなければならないという意味が含まれていて、そのことをキチンと伝えるためにも世界中に「もったいない」を広めようという活動がされています。

上の写真は【ワンガリ・マータイ】さん。


環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性です。マータイさんが、2005年の来日の際に感銘を受けたのが「もったいない」という日本語でした。


環境 3R + Respect = もったいない


Reduce(ゴミ削減)Reuse(再利用)Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉として通っているのですね。


7月1日からレジ袋の有料化がはじまります。資源を大切にすることは、地球を大切にすること。地球を大切にすることは自分自身を大切にすること。全てがつながってるんですね。


『勿体無い精神』


今こそ、考え直すときかもしれませんね。




がんばっぺし!



☆shoukun