ロッシーが食べなくなって1週間
少し前までは日向ぼっこしたり、ご飯のときにちゃんと
自分から作業場に来ていたんだけどな・・・・・
「今日のご飯、なんにゃ?」
食べなくなって始めの3日間は、100くらいの点滴を続ける。
ロッシーはもともと脱水気味なのですが、
かなり弱らないと点滴ができない。
本当は他の点滴チーム同様、定期的に点滴したかったんだけど、
もうもう・・もんのすごい力で抵抗し、
どるるるるるるるるるーーーーー状態
ロッシーはパニック障害みたいなものがあって、
切れると、人だろうが、通りがかりのばぁちゃんだろうが、
飛び掛かり、殺す勢いで噛みついてくる。
私も愛さんも、止めに入った足や手を本気噛みされて
大流血 ・・・・は、何度かあった。
嫌なことをされたり、大嫌いな猫(あまちゃんのことね
)を
見ると、突然切れる。
↓特に。。。ほんとに猫に殺意を持たれる猫だよね。
あまちゃんって・・・。
「へへっ」
なので、あまちゃんはみんなと居住区を分けています。
「あま・・いつか、いつか・・・殺る」
ミッツもあまちゃんに殺意を持ってるし・・・
なので、あまちゃんはとにかくロッシー目に入れないように
していたのです。
「へへっ!やれるもんなら、やってみなぁ~~」byあま
やめなよ・・・。
そういうとこが殺意を持たれるんだよ。
バカだね。何度かロッシーがいるとこに出てきちゃって、
殺されそうになってるくせに。
懲りないばぁさんだねぇ・・・・・
まぁ・・・・
あまちゃんも、ロッシーも飼い主が
保健所に持ち込んだ猫なので、いわくアリなんだけど。
それでもロッシーは
通常はとても静かで、人恋しい猫。
気をつけて工夫すればロッシーも
穏やかに過ごすことができるのです。
そんな子でもなるべく閉じ込めず、試行錯誤しながら、
その子が楽しく過ごすことにトライしていくことが
終生保護の当施設。
代表・愛さんの信条でもあるのです。
「お!妙玄さん」
「触ってく?」
点滴も3人いたら抑え込んでできるんだけど、
ものすごく怒って暴れるの
で、
あまり強く抑えると骨が折れるんじゃないかと
ですが、今回は愛さんと二人で少し点滴ができたので、
かなり弱っている証拠だね。
大柄なロッシーにしたのは100の点滴ですが、
点滴をするとよろけて、体調も上がってこない。
おかしいな???
というのも、
・心臓の壁が肥大して心臓を圧迫
・腎不全の末期
・膵炎の末期
・膀胱癌
・甲状腺機能不全
こんな状態だったので、点滴は心臓を圧迫するので、
やらない方がいい。ということに。
ですが
「脱水も辛いので、全然食べないなら100くらい点滴しましょうか。」
と院長先生も言葉を濁す。
「先生。そんな状態ならば、
もう何もやらない引きの見守りにシフトします。
残された時間、ロッシーが嫌がる点滴も、痛い注射も、
病院にも行かず、もうこの子が嫌がることを何もしないでしないで、
長引かせないで・・・・・。
一番この子の好きないつもの場所で、過ごさせてあげたいです」
と、愛さんと私の共通の思いを伝えると
院長先生が
「そうですね。私も自分の猫ならば、そうします」
と。
ロッシー。
施設に来てくれてありがとう。
私たちの手を覚えて逝くんだよ。
人の手は あなたを閉じ込めたり 捨てることもできるけど、
こうしてなぜて、愛おしいと思いを伝えることもできるんだよ。
人の言葉は あなたを傷つけることもできるけど、
こうして抱きしめて、 大好きだよ。
お世話させてくれてありがとう。って伝えることもできるんだよ。
だから、この手を覚えていてね。
あなたは、こんなに誰かに愛されて、大事にされたってことを。
この手の暖かさを覚えていてね
覚えていてね。
ロッシー。