目も見えない。
耳も聞こえない。
鼻も効かない。
3重苦のピース。
そんな真っ暗闇の中で、ピースは本当に我慢強く、
自分に与えられた境遇の中、
わがままも文句も言わず、叫びもせずに、
ただただ、「今」を受け入れて一生懸命生きています。
えらいね。ピースは
暖かい日には、外で日向ぼっこをしたり、草を食べたり、
土の感触を確かめながら、お散歩もしています。
敷地は平たんなので、外に出したら特に見張っていたりしませんが、
暑ければ日陰や建物の中、暖かければ日向。と
皮膚感覚と足の裏の触感を使って、
自分で居場所をちゃんと見つけて移動します。
こういう時に、私たちはあまり手を貸しません。
三重苦の真っ暗闇で暮らすピースにも
自分の力でできることがあるのです。
夏は暑く、冬は寒い。
そんな温度変化や季節を感じること。
自分の生きる力を出しきること。
ピースはできることを自分のペースでやりながら、
毎日を暮らしています。
呼吸器に問題があり、1日に1回は酸素室に入ることが多いのですが、
一昨日は久しぶりに大きな発作がありました。
激しい痙攣と失禁、脱糞。
泡を吹きながら七転八倒が始まったので、
急いで小箱から引きずり出して、
高濃度にした酸素室に入れます。
高濃度の酸素室に入れたら、落ち着くまで
してあげられることがないので、初めて発作時のようすを撮りました。
(動画を撮っているつもりがやはり動転していたようで、
連続写真になっていました)
通常は30分以内に収まるのですが、今回は酸素室の中なのに
発作が収まらないのです。
激しく痙攣するピース。
頭が大きく左右に揺すられて、転がってしまいます
必死に踏ん張るのですが
よほど苦しいのか、
「ぎゃあ゛あ゛あ゛ーーーーーー!!!!」
大声で叫び声をあげています。
ピースが叫び声をあげるのはとても珍しい。
苦しそう・・・・・・・・
頭が左右に揺れます。
気持ち悪いだろうなぁ・・・・
アクリル板に頭を何度もぶつけています。
深夜の発作だったので、施設にある薬と点滴で応急処置。
一晩ようすをみるも収まらず、眼振と首振り、手のひらがひっくり返って
転がってしまいます。
翌日休診日だったのですが、院長先生にご相談したら
診ていただけることに!
すぐにケージにタオルを丸めて、首を振って転がらないように
安定させます。
首の座り心地が良さそうです。
ですが、眼振は収まっていません。
病院で脳圧を下げる薬や点滴を酸素室の中で
緊急入院させていただけました。
普通の日常でさえ、真っ暗闇の中で
音も聞こえず、匂いのない世界で生きるピース。
さらに平行感覚がなくなり、呼吸も苦しいなんて、
どんなに辛いことだろう・・・・。
発作や眼振、首振り、転がってしまって立てない状態。
治って帰って来られるのかな・・・・・
ピース
また今年もタンポポの季節がやって来るよ。
ピースはタンポポがとてもよく似合うよ。
ピースの目の代わりに、私がちゃんと見てるから。
どうか、今年もこんな姿を見せてください。
今年も一緒にタンポポ畑の散歩ができますように・・・・。
ピース、帰っておいで。
みんな待ってる
ピース