涅槃図には満月が描かれますが、
おしゃか様が亡くなられたときは2月の満月の夜。
そこから、亡くなられた日は15日ではないか?となったそう。
旧暦では満月というとだいたい15日だったため、おしゃか様の亡くなられた日を2月15日と定め、この日に涅槃会を催す事になったのですね。
旧暦2/15に当たる日に開催するお寺もありますね。
そして、
周りに生えている木は沙羅双樹。
二本の沙羅の木の元に寝床を作ってくれと、弟子のアーナンダに命じてそこへ横たわるわけです。
アーナンダは、
「こんな動物しかいないさびれたところで死んじゃいけない、
もっとふさわしいところへ行きましょう」なんて言うわけなのですが、
おしゃか様は
「そんなこと言うもんじゃない、
誰だって都合よく今を変えられないのだよ。
ここはふさわしい場所だ」
とたしなめるのですよ。
それほどもう、体がしんどくてぎりぎりな状態だったのでしょうね。
沙羅双樹は2本だった、とか
2本の木が向かい合わせに計4本あった、とか
2本ずつ四方にあった、とか、いろいろな説があるよう。
半分は枯れて釈迦の死を悲しみ、
半分は栄えて釈迦の行いを讃え、教えの続くことを喜びました。
季節外れの花が咲き、おしゃか様の体に舞い落ちます。
動物も爬虫類も虫もブッダの死を感じて集まり、植物までも、悲しんだのですね。
そして、天界からは神々まで降りてきて、ブッダの死を嘆き悲しみます。