「舞い上がれ」が大好きだったのでロス~とか思っていたが
またしても次の「らんまん」にはまっている。
昨日の放送、
万太郎が仲間と植物雑誌を出したいという目的のために
教授と一緒におでかけする算段をして
最も効果的な場面で要求を切り出したのも凄いと思ったが
極めつけは
学会誌として発行を許されたのは良かったが
その責任者が自分を通さず
万太郎が教授に直談判したのが気に入らないと騒ぎ出し
それを丸くおさめたところ
万太郎は単なる天真爛漫な人ではない
頭の良い人だ
私はこういう人を
これまで
腹黒いとか毛嫌いしていて
自分はこういうことはできないし
絶対にしたくないとずっと思っていた
「自分が損するよ」と言われたこともある
その通りだ
なんでも真っ向勝負なので
損ぱかりしてきた
でもそれが自分だと思っていた
今の職場は2年経過した
前の職場も上とやりあって
契約更新してもらえず
2年弱で辞めることになった
社員の頃からそうだった
「仕事は」きちんとやると
知らない人からも言われたくらい
じゃあ何がだめだと吹聴されてるのだろう
多分、人としてだめだと言われていたんだろう
コミュニケーションなんて言葉、大嫌い
職人みたいな仕事が自分には向いていると思う
今の職場では前の部長は
本当に珍しく私を評価してくれる人だったけど
3月に着任した部長は
着任前から犬猿の仲だった人
3月に着任したというのに
いまだ一言も話したことがない
挨拶してもひたすら無視される
今時こんな部長がまだいるんだなと思うけど
私も挨拶だけは一方的にしている
他は話す必要がないので話さないけど
だけど万さんを見ていたら
「これは目的を達するための手段なんだな」と
初めてわかった気がする
その新しい部長も
今の部署にくるまでは
部長といっても部下もいなくて
部署に一人しかいない
何をしているかわからない人
毎日気ままに過ごしているだけのような人だった
家にいると暇だから会社に来ているような
周りの人は話しかけられたらちゃんと相手をしていて
部長がいなくなると
他の人が「お疲れさまでした」と。
そんな相手をしている人を見ても
私はいつも嫌な気持ちになっていた
「あんな人の相手なんかしなくていいのに」と。
今の部署のマネージャーも
理不尽ですぐキレるは
仕事は全くわかっていないわで
滅茶苦茶な指示で皆翻弄されて困っているんだけど
「怒らせてもしゃーないし
持ち上げとけばええ」と
社員は言ってた
そういうのが私は耐えられなかったけど
もう辞めてしまった半年前に入ったパートの同僚にさえ
「〇〇さん(←私のこと)っていつも戦ってるよね」
と言われていた
万太郎さんとあと今野(ここだけ役者さんの名前で申し訳ない)の演技が
本当に良くて何度も繰り返し見てしまった
今野を気持ちよくさせて
自分の目的を叶える
万太郎さんを見ていても
腹黒いとは思わなかったし
初めてこういうことなんだなとわかった気がした
「巻頭のお言葉」をお願いしたい
これっておべんちゃらとかではなくて
相手を気分よくさせて
自分の目的を叶える手段なんだなと
50年以上も生きてきてまだこんなこともわかっていなかった
だからと言って
自分がこういうことをできる(したい)とは思えないけど
でもこの私にとっては
あんなに毛嫌いしている「腹黒い」「うまくやる」と感じるような人に
感心するという初めての感覚を
忘れないうちに書いておいた