前回からの続き

なんだか書いてるうちに話がどんどんそれて行って
何を書きたくて書き始めたのか忘れてしまうくらいそれてしまう

そう、ここで書きたかったのは
私の頭がおかしくなってる話じゃなく

入って1年弱のその同僚のパートの人の事だ

この人を見てると
「品の良さ」というのをよく感じる

怒っている時でさえ
私のように口悪くなることはない
怒りを抑え
論理的に話している

これは頭の良さであり
品の良さとは違うんじゃないかと思うかもしれないけど
もちろん頭も良いんだけど
そこで選ばれる言葉や話し方は
やはり品が良いのだ

私が今までここを辞めないで来られたのは
タイプは全然違うが
前回書いた
私より半年前に入って辞めた同僚と
この人、
この2人の同僚に恵まれたからだ

「この人と働ける間は働こう」
そう思える人と一緒に働けるということは
私にとってはここで働く一番の理由になる
それくらい大事な事。

でもこの人も例にもれず
いつも辞めたい気持ちを抱えている

私は上司の姿勢に本当に怒った時
「もう一緒に辞める?」って
皆の前で大声で言ってしまったこともあるが
この人はそんなことは絶対しない

でも先日はこの人も本当に辞める気になっていて
「明日言います」と言うので
「『言います』って上司に辞めるって言うって事?」と聞いたら
そうだと言う。

ついにその時が来てしまったか
この人についても前の人と同じ
辞めたい気持ちは本当にわかりすぎるくらいわかるから
辞めないでとは言えない

その「明日」と言う日
私は在宅勤務だった
その人は出社の日で
だからその日に上司に言うとの事だった

在宅勤務中も
「もう言ったのかな」と気になっていた。
そしたら私の勤務時間終了前にその人から
チャットが入り
「今日はもちこたえました」との事だった。

後日会った時に聞いたら
その日の午後言おうと
お昼休みにトイレに行って
「午後言おう」と思ってたら
隣の部署のベテランパートの人がちょうど来て

うちの部署はまた一人社員が辞めた所だったというのもあったのか
「どう?大丈夫?」と声をかけてくれたんだそうだ

「大丈夫じゃないんです。
私、本当に大丈夫じゃないんです」
と少し話をしたら、少し落ち着いて
それでもちこたえたとの事だった。

こういう事ってあるんだな

うちの職場は昼休みは
自分の仕事のタイミングで
それぞれ取るので
決まった時間に一斉にとるわけではない
それなのにそのタイミングで会うなんて

もしそこでその人にバッタリ会っていなかったら
もしその人がそこで彼女に声をかけていなかったら
その日の午後、
彼女は上司に辞意を伝えていて
もう今はいなかっただろう

今月会った二人目の旧友
中学の時の友達と
親の話をしてた時

その子の友達のお母さんが
ご自宅で急死されたという話をして

その方はご自宅で一人暮らしされていて
介護が必要という訳ではないんだけど
お兄さん、お嫁さん、娘さんが
日替わりで様子は見に行っていたのだそう。

前日、お嫁さんが行った時には普通に元気だったのに
その日、娘さんが行った時には
自宅のトイレで倒れて亡くなっていたのだそうだ。

自宅のトイレということで
兄でもなく、お嫁さんでもなく、
娘の自分が行った
もうピンポイントでそこしかないというタイミングでって。

また別の人の話では
友達の近所で80代半ばで一人暮らしされていた男性が
入れ歯を外していたのを忘れていて
お肉を食べてしまって
窒息死されたという

でも息子さんは
「最後に大好きなお肉を食べれて
 長患いすることもなく、幸せだったと思う」と言っていたって。

友達は「見えざる者の力」と言っていた。

それで私は前述の話を思い出して
その子に話したんだ。