前回からの続き

前の職場でもそうだったけど
私は電話応対が本当に嫌い

前の職場では経理担当だったので
(ここで非難ごうごうになるのは承知の上で書くが)
電話対応は総務の人がすればいいと思っていた

でも今の職場ではその「総務の人」になってしまったので
電話対応は担当業務の一つなのはよくわかっている

が、しなくていいならしたくない

この日傘の袋をなくした日

3ヶ月に一度位ある
災害時用電話の訓練の日なのだそうで
なにせまだ入社して2か月くらいしかたってないので
初めてだが
「とにかく電話に出てくれ」と前日にも念を押されていたのだ。

まあこれは電話がちゃんと繋がりましたという
確認だけなので
こういうのならいい

社員は「朝から仕事にならない」と
私が来た途端に待ってましたと
固定電話を私の席にもってきた

まあこの社員は普段から電話に出てるところなんて
見たことがないのだけど
私の最も嫌いな「やってますアピール」のすごい人なので
この日もさも朝から電話対応ばかりしていたようなていだ。

積極性というものは私に欠けているものの中でも
かなり大きなものの一つだと思うが
この日は出したくもない積極性を出さなくてはならず
まあよく電話に出た。

もちろんこれ以外の電話もかかってくる。

来月事務所が引っ越しするのに合わせて
固定電話は代表電話1台になる予定だ。
それに先駆けて
今は各部署にスマホを貸与し
固定電話にかかってきた電話には
電話番号が変わったことを通知するように言われている。

が、逆にセールス等には知らせてはならない。

この日私が出た電話で
このセールス口調の人から電話があった。

「〇〇部の〇〇さんはお手すきでしょうか?」

語り口調が嫌に感じが良すぎるので怪しいと思ったが
誰彼構わずかけてきているわけではなく
ちゃんと社員をわかっていてかけてきているので
セールスではないだろうと判断した。

今は総務部にかかってしまっているので
新しいスマホの番号を伝えて
その番号にかけなおしてもらえるか聞いた

「携帯番号のようですが
 これが〇〇部の電話番号になるのでしょうか?」
「はい、さようでございます。
 お手数で申し訳ないのですが」

部長からはかけなおしてもらうようにとは言われていない
新しい番号を伝えた上
こちらからかけなおすと伝えるよう言われている
でもそれだとその部署の人がいるか確かめにいかなくてはいけないし
部長に聞こえないように
かけなおしてもらえるかお聞きしたのだった。

「いえとんでもないです。
 ご親切に教えて頂いてありがとうございました。」

まさかこんな返事がもらえるとは思わず
私はうまく答えることが出来なかった。

それで思い出したのだった。

私にブログを書くようすすめてくれた友人の言葉を

「〇〇ちゃん(←私のこと)は優しいよね」

「そうか、私は優しかったんだ」って。

電話応対は大嫌いだし、やりたくないし

あまりに感じの良い対応に
「もしかしたらこの人は本当は電話番号を教えてはいけない人だったのかな」と
ちらっと思ってしまったほどだが

このブログを長く読んでくださっている方なら
本当に聞き飽きているだろうけれど
本当に30年位同じことを言い続けていることの一つである

「自分らしさを活かして働きたい」っていうのは
もしかしたら
才能とか能力とか考え出すと
そんなものは何もないと思えてしまうけど
人にちょっと親切にするとか
ちょっと優しく接するとか
そういうことだって
「自分らしさを活かして働く」ことの一つになるのかもしれない
なんて
この大嫌いな電話対応をしたおかげで思った

苦手で嫌いでなるべくやりたくないことは
やらない方がいいと今でも思っているけれど

この二つ前のブログ

で引用した

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人は、自分のその時の力量以上のことはできません。

ですから、その時できる限りのことをしていればよく、
その積み重ねで器が大きくなり、できることも増えていきます。

そこで出し惜しみをしてしまうと、それ以上の人間にはなれないということです。

「良きものを惜しみなく差し出す」ことで徳が積まれるので、
自分の中の「良きもの」や「誰かの役に立てそうなこと」を、
仮に自分にできることが少なかったとしても、
そこであえて惜しみなく差し出すことで自分がパワーアップしていきます。
その積み重ねでより多くの喜びや知恵を人に与えることができるように育っていきますよね。

ですので、自信がない時ほど惜しみなく差し出すのが「修行」ですね。

【出展】師岡絵美里先生のメルマガ
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これはまさにこの日の感想そのものだった。
このメルマガの内容にここまで書かれていることは
すっかり忘れていた。

落とし物を拾って
「少しは徳が積めたかな」と思って
このメルマガを読み返したら、
それ以上のことを教えてもらえて
そうなるようにすべてを調整してもらっているのだなと

私がいつも宇宙にお願いしている
「私にわかるように教えてください」が

祈りに対する答えが返ってきたのだと
本当に感謝し、
学びの多い一日だったと感じた。