なぜなら、こみんはモリエール隣のびいむすにいて、私はルミネESTの中のチビびいむすにいたからだ
私にとってびいむすは、厳選された素敵なものが、素敵な店員さんの心意気を背負い、素敵なお値段で鎮座している気合入ったお店
美術館感覚で夢中で眺めてると、忍び足でいつの間にか背後ななめ45度をロックオンされ、品々の心憎いエピソードを耳打ちされ、どぎまぎして魔法のカードを出してしまう。負けてしまう。そんな自分が怖いので、立入禁止店に指定。それが長年続き、記憶が改竄され、びいむす王国は私の頭の地図から消滅した
数年前に迷い込んだチビびいむすは、逃げやすいので、入れるようになった
だから私にとって「東口のびいむす」といったら、ここしかなかったのだ
でも、世間的に「東口のびいむす」といえば、規模や年数からしてモリエール隣しかない。ルミネESTに入ってることを知らない人の方が多いかもしれない。後から考えれば、そうです
ようやく会えたこみんに平謝りし、連れられたのは、おいせ様参り
おいせ様は、びいむすとは違った不可侵領域。私は防衛本能か知らんが、透明人間になるようで、店員さんに声すらかけられない
惣菜階と1階はかろうじて一人で通り抜けられるが、お洒落階は気圧が高くて上がれない。鼻血が出そうになる。お腹が痛くなる。内臓が破裂するような気がする
五十嵐さんの魔女とゆう漫画の「森はそこにある木のことでなく、そこにある全ての命、光や時間が形作る。そこにいると気づいた時から誰だってその森の一部になる」とゆう台詞が、おいせ様にも言葉を変えて当てはまると思う
他の百貨店だとあまり感じないけど、お客さんもおいせ様づくりに協力している感じがする。売り手と客の欲望とゆう勢いが渦になってでもいるのか。。
私は新宿御苑の一部になる方が性に合う。五十嵐さんのスケールを小さくしてしまい、恐縮です…
漫画リアルクローズの舞台だから、余計に萎縮するのかもだがしかし、逆に洗練された世界を怖いもの見たさはとてもある。こみんにとって、おいせ様は散歩道なので、飼い犬のようについていく
しかも、恐れ多くも、三百円の服で潜入。そりゃ、声もかけられまい
やはり、上の階はすごい。金と黒の針天井、どんな気合や願いを込めたのか、だれか教えてほしい
でも、質のよいもの達が醸す空気は、なんかひとの欲とは違って、心地いい
すき~とか、しあわせ~て気持ちに満たされる
もともと良いものが場所を得て、さらに磨かれるのか。お金持ちと商品の出会い。お披露目会場だ、魔城だ。ほめてます
ただし、私なる庶民は、おいせ様の魔法にもて遊ばれるだけなので、もし店外に商品を持ちだせば、あっという間に元の姿に、いや、ガラクタ以下にしてしまうだろう
お金持ちって、ずるくて汚い人種だと、自分がずっと貧乏だから僻んで思い込んでる節があるけど、本物のお金持ちはたぶん物の良さに見合う品(ひん)を持っているんだ。すごく限られた人数だと思うけど
お金には縁がない人生だけど、品はどうにか身につけられないかな?品はお金が作るのかな? 氏育ちは変えられない? 本物に触れて身につけるものだとしたら、お金がある方が近道?
お金って、、、ひとって、、、むずかしい
今まで、お金周りの欲にしか注目してなかったけど、実はお金周りには品もいることをおいせ様に教えてもらった
たくさんのものを見てつかれたけど、楽しかったー
星乃珈琲さんでスフレ
こみん曰く、私はかき氷やら、儚い食べ物が好きだそうな。言われてみると、たしかにそうだな

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