実家の荷物整理 | ピナMAXの独壇場

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日々感じたり、思うこと。あまりにつまらなすぎて、くだらなすぎて、重すぎて、誰にも言えないこともある。でも、吐き出したい。ひっそり饒舌しますことを、ここに宣言いたします。

週末、実家に帰り、荷物整理をした


幼い記憶にはないけど、色使いと話が今の私につぼで、残すことにした

他の絵本は全部抹殺しようと考えていたけど、なかなか全部はできあぐねて、ずっと眺めていたら、絵本ならとっとけば?と母に簡単に言われ、そうすることにした

エリックカールのではない、空色のはらぺこあおむしという、トラウマな絵本を久々読み返したら、ラストは辛うじてハッピーエンドだった。
しかし、あおむしの存在は相変わらず不気味だし、顔も気味が悪いので、これは処分した。なんだか、ほっとした

今回持ち帰ろうと考えていた、ロードス島戦記や、初稿のエフェラ&ジリオラシリーズや風の大陸が、過去の自分に処分されていた…

物置にしまいこんでいた999とFとバスタード!と宇宙皇子が予想外に状態がよく、箱詰めの仕方にも当時の本への愛着が感じられ、なんだか処分できなかった。新居に届くのか…読むのかな…



小学生の時、めちゃめちゃはまっていたせいんとせいやのノート。未使用。大事なものは使えない派だったんだな。面白がってから、今回処分

小三で転校するときに同級生からもらった手作り作品も、ほとんど処分した。

みんな、ほとんど記憶がない。初恋の花岡君だけ、なんとなく覚えていた程度。

記憶がないけど、イシダタカシ君という子が作ってくれたビーズの指輪は嵌めて帰ることにした。

名前が韻踏んでて素敵だし、配色もかわいいし、イシダタカシ君もまさか今頃使われていると知ったら、すごく驚くだろうな、と考えると、なんだか愉快なので

思い出のモノって、時間を越えると、色々な扱い方や想いの込め方が出来るんだな。


高校の成績が悪すぎておもしろい。

代数幾何の先生に呼び出し食らって、どうするの?って言われたなあ。
どうもしねーよって思ったなあ。


保育園の出席カード。季節ごとのシールがレトロかわいいので、思わず発行元に問い合わせのメールをした。
どんな返事が来るか、楽しみだなあ


通知票関係は残してみた。中学の部活の顧問の手紙も。
色んな時代の先生方の言葉を読んでいると、どれも距離がある。
扱いにくい子だったんだろうなあ。
それ、私の本性なんだろうなあ。

高校の時に参加した、ユーハイム主催のゲーテの詩朗読コンテストのプログラムも出てきたが、自分が読んだ詩のことを全く覚えてなかった。

観客賞としていただいた、半年間毎月届いたユーハイム菓子がべらぼーに美味しかったことしか、もう思い出せない。

結局、捨てられなかった漫画がミカン箱1.5箱分。

成人してからの日記や、キチガイじみたいたずら書き、家電話を止められた時、えいさんとこみんが打ってきた電報などなど、なんとなく捨てきれないものの箱が一箱。

アルバムとかは、まだ預かってもらえることになった。

物置のスキー衣装や古い服はばんばん処分。

母の荷物で、手作りの服や手編み類、パンフラワー、フラワーアレンジメントの本がたくさん出てきて、この母には劣等感持つわな、と冷静に納得。不器用な私には、真似できないわ

これ以外に、折り紙は私が子供の頃からライフワーク化しとるし、革細工も習ってるし、最近は切り絵にもはまっているらしい。

しかも、どれも神経質な位、びっとしている。商魂ゼロなのがもったいない。

いつか、折り紙作品展を見にこよう


すごくセンチメンタルになるかと思ったけど、それほどでもなかった。

すり減った絨毯に寝転んで、母の桐の箪笥に足を持たせかけながらテレビを見ることもなくなるし、玄関の鈴蘭の群れももう見れないし、汲み取りトイレの暗い壁にいた不気味な染み、瓦礫が多過ぎて、なにかを育てることを諦めた庭や、そこに呼び寄せていた雀たち、巣を掘り返して卵を必死に運ぶ蟻を優越感で見ていた小学生の自分、懐かしがったらたくさん出てきて切りがないが、悲しくはなかった

窒息しそうなほど溜め込んでいたものを捨てられる喜びの方が勝っていた

そのうち、18の上京の時に全てのものや場所に、既に別れを惜しんであるから淋しくないんだ、と思い出した

三歳からのここでの思い出は、18までのものしか、私の中にない

写真や記録、なにかで記憶をとどめようとしても、こころはその時々で違うから、同じ濃さで見るものは二度とない

同じ景色をみても、誰とも同じ視点を分かち合えないのがもどかしいと感じていたけど、こころが一人一人違えば、同じ景色が見えることがないのは当たり前だ

すぐ隣にいる人とすら、へだたっているのだ

年を重ねて、記憶が綻びて、脳で一部作り替えられ創作されても、それらを記憶として運ぶ器の私

誰もが、その人だけの歴史を運ぶ器

そんな人間同士が知り合うことって、怖いけど、とてつもない奇跡だ

思春期にモヤモヤ意識してたことが、ようやく少し言語化できたかも

タイムマシーンに乗ったウサギ
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