ファン・ジウの「尊い食事」 | Emma、ニュー・カマー物語♪ 

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今日は、何の理由もなく、ある韓国語の詩が頭をよぎって、少しメランコリックになりました。

ファン・ジウ(황 지우)という詩人の「尊い食事」。

学生時代、彼の詩にはまっていた時期があって、久しぶりに彼の作品をググってみたら、まるで昔の恋人を探しているような気がしてきました。
(もう、とうとうイカれてきたのでしょうかニコニコ

そうですね。
私の心が戻れる場所というのは、もしかすると、ずっと昔、既に出来上がったかもしれません。
 
ド下手な翻訳ですが、共有できたらと思います。
ちなみに、私が一番好きなフレーズは「冷たいご飯にくっついている、熱い命」という表現です。

周囲を見渡すと、すべての人はそれぞれ精一杯、必死に生きている。
誰一人、適当に生きている人はいない。

それが正解かな。


거룩한 식사

나이 든 남자가 혼자 밥 먹을 때
울컥, 하고 올라오는 것이 있다.
큰 덩치로 분식점 메뉴 표를 가리고서
등 돌리고 라면 발을 건져 올리고 있는 그에게,
양푼의 식은 밥을 놓고 동생과 눈 흘기며
숟갈 싸움하던 그 어린 것이 올라와,
갑자기 목메게 한 것이다.

몸에 한 세상 떠 넣어 주는 먹는 일의 거룩함이여
이 세상 모든 찬 밥에 붙은 더운 목숨이여
이 세상에 혼자 밥 먹는 자들 풀어진 뒷머리를 보라
파고다 공원 뒤편 순댓집에서
국밥을 숟가락 가득 떠 넣으시는 노인의,
쩍 벌린 입이 나는 어찌 이리 눈물겨운가

年取った男が、一人でご飯を食べているのを見ると、
グッとくることがある。

大きい体で、簡易食堂のメニュー表は隠れてしまい、
背中を向いたまま、ラーメンの麺をすする彼に、

ぼろい茶碗の中の冷めたご飯をめぐって、弟と睨み合いながら争った、
あの昔のことを思い出しで、急に泣きたくなるのである。

体の中に、一つすくって入れてあげる、
食べる事の尊しさ。

この世の中、すべての冷たいごはんにくっついている、熱い命よ。
この世の中、一人でご飯を食べている人達の
ぼさぼさ頭の後ろ姿をみて。

パゴダ公園後ろのスンデ食堂で
クッパをスプーン一杯すくって、口を大きく開ける老人を見て
なぜ私の目頭は熱くなるのか。