「ガラスめだまとぎんのつののヤギ」
ベラルーシ民話
田中かな子訳
スズキコージ画
福音館書店
あらすじ:おばあさんが畑で育てた麦を悪いヤギがやってきて、食べ散らしてしまいます。クマもオオカミもきつねも悲しんでいるおばあさんを助けようとヤギを追い払おうとしますが、なかなか出ていきません。とうとうヤギを追い払ったのは一体誰でしょう。
スズキコージさんの絵が目を引く作品です。
悪いヤギが出てくるのが面白い。草食動物なのにめちゃめちゃ悪い顔してるし。
クマもオオカミもキツネもウサギもかなわないくらい強そうなヤギ。口もかなり悪いです。笑
どこかガラガラドンのヤギに似ています。(あの話は悪いヤギではなかったけど)
スズキコージさんの絵がすごく印象的で、子どもの頃かなり読み込んだ作品です。
ヤギの顔が怖くて怖くて、でもなぜか癖になるんですよね。森の動物たちも、ほかの作品では悪者で描かれることが多い、クマ、オオカミ、キツネが優しく描かれているところも珍しい作品です。
ベラルーシ民話ということですが、ベラルーシをよく知らない私。(ベラルーシファンの方、すみません)
正式名称はベラルーシ共和国。調べてみたらロシア、ウクライナ、ポーランドなどのお隣でした。美人が多い。。ちなみに「3びきのやぎのがらがらどん」はノルウェーの昔話です。
わたしが絵本を選ぶ際に、一番気にする点は「絵」です。
なんてったって「絵本」ですから。お手頃価格で、持ち運びに便利な小さいサイズのものはアニメーションのような絵も多いですよね。移動中や旅先で読み聞かせをする際にはとても便利ですし、用途に合わせて使う分には良いと思います。
でも、わたしはやっぱり色々な絵を楽しんでほしいので、細かいタッチのものや、大胆なもの、個性的なデザインなどを選ぶことが多いです。色々な芸術にふれるという意味でも絵は重要ですよね。
例えば、ディズニー版のシンデレラや白雪姫の絵本は、もちろん子どもは大好きですが、ディズニーのタッチの絵本ばかりではなくて、色々な絵でお話に出会うことで、心に残る記憶の濃さは変わってくるんじゃないかな、と思うんです。(ディズニー批判ではありません。)個人的には味がある絵を選ぶことが多いです。
大人になって絵本を読むと、読み聞かせ役だとどうしても文字に目が行きがちですが、絵をじっくり見ると、細かい表情や工夫を見られて面白い発見がたくさんあります。たまには一人でお茶でも飲みながら、1ページ、1ページをしっかり見るのも癒されていいかもしれません。
あとはスズキコージさんの作品では「きゅうりさんあぶないよ」が好きです。「サルビルサ」も。
「きゅうりさんあぶないよ」
スズキコージ 作・絵



















