アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ -7ページ目

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

いきなりの9連休キラキラ ということで、アメリカの首都、ワシントンDCにやってきた。
ボストンからは電車 バスで約10時間飛行機 飛行機で約1時間半だ。

ワシントンDC、留学  ワシントンDC、留学

これは、 『DCトリップ』 という学校のイベント。

3泊4日で、国連やNGOなどにアポイントを取って
みんなで訪問するのだ。
ここワシントンDCにはそういった機関の本部が集中している。
会社もたくさんあるので、就職支援の一環で
この「DCトリップ」を行っているボストンの学校も多い。

・・ということはスーツと靴がいるじゃん!叫び
持ってきてなーいあせる
親に急いで送ってもらったけど、なかなか届かなくてめちゃくちゃ焦った。
届いたのは、なんと家を出る15分前 ガーン 危なすぎ。。

今回DCトリップに参加したのは100人近くだけど、
1度に1つの機関に行ける人数は大体10人~30人。
委員の人が取ってくれたアポイントの中から、
自分が興味ある機関を選んで、それぞれ訪問することになっている。

私が訪問&話が聞くことができたのは次の5つの機関。
 ※ ( ) 内は日本支部のホームページアドレス

あじさい CARE ケア・インターナショナル ジャパン ):主に女性・女子の自立を支援
あじさい Pact : 貧困層や立場の弱い人達が自分達で問題を解決するための支援
あじさい WFP (国連WFP ) と FAO (FAO 日本事務所 ):食糧問題関係の国連機関
あじさい USAID (アメリカ合衆国国際開発庁) : アメリカの海外援助を行う政府組織 
あじさい OXFAM (オックスファム・ジャパン ) : 93カ国で活動する、貧困削減のための国際協力団体。

オックスファムと国連以外は、日本ではあまり馴染みがなかったけど、
こっちでは結構有名な団体らしい。

移動は基本、地下鉄地下鉄。 
エスカレーターがこれでもかってくらい長くて急なので、
クラスメイトが怖がって、1本電車に乗り遅れたりした(笑)
確かに怖い。。落ちたら死んじゃうでしょ、これガーン

ワシントンDC、留学  ワシントンDC、留学

ワシントンDC、留学  ホームはどこも、大体こんな感じ。

場所はどこもみなワシントンDCの中心ビル街にあった。

CAREが入ってるビルの入り口↓ と、     国連(FAO)が入ってるビルの入り口↓

ワシントンDC、留学 ワシントンDC、留学

ワシントンDC、留学 USAID

ビルの入り口ではパスポート提示。
中のオフィスは、丸の内に入っている一流会社並みにキレイ&広かった!目キラキラ

日本のNGOが狭くて古いビルに入っているイメージだったので、
これはカルチャーショック。
家賃いくらするんだろうな・・。
『募金した分のいくらこの家賃にまわってるんだろう』って思ったら、
正直なところ募金する気持ちが減ってしまった(-_ - )

もう1つ驚いたことが。あるクラスメイトがこう質問した。
「履歴書を出したいときはどこに出せばいいですか?」
どういうこと、と思ったら
「私に送ってくれたら、人事にまわしてあげる。」
とどこの担当者も言ったのだショック!

アメリカはコネ社会と言われる。
普通に応募しても履歴書を見てくらすれないところも多いようだ。
この訪問の目的も、どうやらコネ作りがメインらしかった。
どうりで、みんな積極的に担当者へ個別質問に行き、
名刺を必死でもらおうとするわけだ・・。私はそんな姿にただただ圧倒 (-_-; )

最後にWorld Bank (世界銀行・日本 )へ。
ここも相当な人気ですぐに定員に達してしまったのだけど、
クラスメイトのコネでこっそり個別に訪問できたのだ。

ワシントンDC、留学

空港みたいな荷物検査を受けて中へ・・ひ、広い。広すぎるショック!

ワシントンDC、留学  ワシントンDC、留学

ワシントンDC、留学

ワシントンDC、留学  ワシントンDC、留学

世界銀行って超エリート集団の集まりっていうイメージだったけど、
今回話をしてくれた人がとっても気さくでいい人だったので、
(職員食堂でご飯おごってくれた^^)
年2回募集されるインターンシップに応募しておけばよかった、と心から後悔しょぼん
 ※世界銀行インターンシッププログラム
その人もインターン中に上司に気に入られて、採用につながったのだとか。

夜には、卒業生達が集まっての交流会。
この人数に圧倒されて、ほぼ話ができずに撃沈。。
あ~こういうのって本当に苦手 しょぼん

ワシントンDC、留学

私達のプログラムでは、2年目に半年間インターンシップをして、
それを授業の代わりに単位にすることができる。
インターンシップ先は自分で見つけないといけないので、
クラスメイト達はプレッシャーを感じ、すでに動き出していた。

私はこんなんで無事インターンシップ先が見つかるのかなぁ・・。
ワシントンDCでインターンするのなんて全然想像できないし、
もうここに来ることは2度と無いんじゃないかなって思ってた。
この時までは・・。

Food Security and Nutrition (食糧保障と栄養)
という授業で、プレゼンをすることに 叫び

それぞれ読み物を指定されてその要約を発表する。
これまでグループプレゼンの経験しかないので、
20分間1人での英語プレゼンにとても緊張していた (>_<)

先生から割り当てられた読み物は
『Legitimate Double Think 』 Maurice King Charles Elliot
訳がよく分からないけど 『正当な再熟考』
ゆる~く訳すと 「もう1回よく考えてみて」 ・・なのかな?

 ※オンラインで読めます(英語)

難しかったんだけど、これがなかなかに面白かった得意げ

この作者は、"Demographic Entrapment" モグラ 
(人口統計学のわな) というコンセプトを打ち出した人。

もし人口が、環境収容力、十分に食べものを輸入できる分だけの輸出量、
移住の可能性を超えて増えてしまったら、
それは人口統計学的にわなにかかっている、という。
その結果、飢餓や紛争が起こってしまう。

ワナにかかっているとき、1つのジレンマが出てくる。
今の子供を助けるのか、コミュニティ全体を助けるのか。

なぜなら、例えばアフリカなど多産の地域で幼児死亡率を下げると、
将来人口が増えすぎて結局コミュニティ全体が飢える、ということになるから。

難しいのは、はっきりしたデータと将来の予測のデータがほとんど無いので
ワナにかかってるかどうかをはっきりと見分けられない。
さらには、援助機関は公式にこのテーマについておおっぴらに議論できないし、
政治的な緊迫があるので政府にも働きかけられない。

でもこのワナは確実に存在してるし、すでにワナにかかっている国もある。
援助機関はまだ気づけていないと分かった上で、私たちは気づかないといけないよって話。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

目の前で子供が倒れている。
「将来みんなが飢えるからその子供を見捨てろ」 と作者は言っているわけではなく、
「将来の対策も立てた上で、目の前の子供に手を差し伸べろ」
と言いたいのだと思う。

確かに、「今飢えている子供を助けよう!」
「乳幼児死亡率を減らすぞ!」
 というメッセージはよく見かけるけど、
その結果将来増えすぎる人口をどうするのか、
とまで言及している機関はほとんど見ないかも。

乳幼児死亡率や飢餓で亡くなる子供たちを減らすなら、それ以上に、
出産人数を減らさないといけないのだ。

食糧の不平等な分配について全く触れられていなかったのがちょっと気になったけど、
確かに今まであまり考えなかったことなので、
新しい視点が得られて嬉しい。
そのうち 「活動内容は素晴らしいですが、将来の人口対策はどうお考えですか?」カラオケ
なんて質問してみたいなにひひ
またまたボストンに非常事態宣言注意
1978年以来、35年ぶりの猛吹雪雪 
がやってくるという予報で急遽学校が休みとなった。

ボストン近郊の学校はほぼ休校、さらに
自動車運転禁止令(罰金400ドル)まで出されたようだ。

夕方から降り始めた雪はどんどん積もっていった。
車が埋まるほどの大雪だったようで、
となりの家の人達が次の日雪かきに苦労していた。

吹雪、留学 吹雪、留学

ニュースによると・・アメリカ北東部(9つの州)を襲ったこの猛吹雪で
合計70万戸が停電、ボストンとコネティカットで空港が閉鎖し、
2200便が欠航となったようだ。
 ※ロイターニュース(日本語)

私はおとなしく家を出なかったのだけど、
Facebookを覗くと、大雪の中はしゃいでるクラスメイト達の姿が 目
特に南の国から来た学生たちは、「こんな大雪見たことない!」
大喜びだったようだ。

大喜びの人達はここにも。
マサチューセッツ工科大学(MIT)では、
500人を上回る人達が雪合戦雪 をしたそうな。
しかもそれが、MITの公式You Tubeチャンネルにアップされている ショック!

なんだぁ、私も何か楽しいことすればよかったな o(> <)o



その後、吹雪は落ち着いたものの、あいかわらずの雪・雪・雪・・・。
結局9月~5月という学期中、半分以上が冬なのだった。

吹雪、留学 吹雪、留学

学校への近道もすっかりこんな風に。

Before                        After
ブランダイス大学 通学路 吹雪、留学

山形出身だからとたかをくくっていたが、
ボストンの冬もなかなか厳しかったのである (>_<)
Strategic Management (戦略的経営)』 の授業は、
ハーバード大学のケーススタディを使って進められるのだけど、
ある日、 サンフランシスコ交響楽団 音譜 が取り上げられ、
次のようなミッションが与えられた↓

『サンフランシスコ交響楽団が最初にコンサートを行ったのは、
1906年に起こった大地震のたった5年後であった。
それから国際的に高い評価を受けるまでに成長し、
ここ15年間は黒字経営を続けてきた。
しかし1993ー1994年の年、44万ドルの赤字経営になり、
2000年までに赤字は2400万ドルにまで膨らむ見通しで事態は深刻である。
あなたは役員の1人である。
今度行われる緊急役員会議で新たな戦略を提案せよ。


※サンフランシスコ交響楽団HP http://www.sfsymphony.org/

ふむむ・・

まずはみんなで 「ファイブフォース(5つの力)分析」 を使って
業界の特徴を確認する。経営戦略の基本なので
知っておくといいかも☆

5つの力、分かりやすい解説サイト
 1)新規参入の脅威
 2)代替品の脅威
 3)買い手の交渉力
 4)売り手の交渉力
 5)業界競合他社

そして3人1組になって、交響楽団の支出入のエクセルシートを使って
黒字になるようにあれこれと戦略を練ることに。

もともと、
- チケットの値段がインフレで値上がりしている
- 質を保つためコンサートの回数を急に増やせない
- 寄付の金額より寄付を募るキャンペーンの値段が高くなっている

などの問題があるので、なかなか簡単にはいかない しょぼん

「チケットの売れ行きが81%だからもう少し増やすようにする??」
「CDや楽団グッズをもっと売るとか・・」


と色々やってみたものの、結局時間内に黒字にすることはできなかった。
他のグループではこんなアイディアも出たようだ。

・思い切って規模を小さくする
・役員の数を減らす
・ブランド構築をして価値を高める
・新しい収入の道を探す
 などなど

そして先生がサンフランシスコ交響楽団がその後実際にどうなったか、
というのを教えてくれた。

すると・・・
赤字から大逆転、収入が2倍キラキラになっていた目 
だけどもっと驚いたのは、支出も増えていた、ということだ。
つまりコストを抑えるのではなく、逆に投資をしたということらしい。

これは結構な驚きだった。
利益を増やすには
・収入を増やす
・コストを減らす

の2つが基本じゃなかったか。

まさかコストを増やしてそれ以上に収入を増やす、とはね・・
確かに、グループワークでやったようにちまちまやってるだけでは、
この場合赤字からは抜け出せず、思い切った戦略が必要だったのだ。

じゃ実際サンフランシスコ交響楽団は何をやったのか、
というところまでは、残念ながら授業ではやらなかったのだけど、
興味のある人は次のサイトが役に立つかも ひらめき電球

あじさい  【徹底研究】ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団  

これを見ると、地域のための無料コンサートや
ボランティアスタッフの活用、地元のための教育プログラムなど、
地域に根ざした活動を行って地元顧客を取り込み、
さらに音楽祭への出演、ブロガーを招待してのコンサートなどで
宣伝を行ったらしい。

このブログを書いた方、本も出していました。
『オーケストラは未来をつくる
マイケル・ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団の挑戦』
サンフランシスコ交響楽団の戦略を深く学ぶのは、
なかなか面白いかもしれない 得意げ

春学期が始まったコスモス
最初の1週間は、試しに色んな授業に出て
取るか取らないかを決めることができる。

その中で、すさまじくレベルが違う授業があった 叫び
『Strategic Management (戦略的経営)』 という
公共政策 (Public Policy)学部の授業で
MBA (経営学修士号) の学生も多く取っている授業だ。

それはそのはずで、後から知ったのだけど
教授があのハーバードビジネススクールキラキラでも教えてる人なのだ。

この授業だけは1コマ4時間半の上、
受ける生徒もガラっと変わってネイティブ率が異様に高く
留学生もほぼ全員ネイティブ並に話す。

ビジネスの視点を学びたくて興味を持ったけど、
正直授業の半分も理解できず、
後半は頭痛がしてきたガーン

自分の学部の授業がものすごく簡単に思えるほど
・・なんというか、すごい。

こりゃ絶対A(良)は取れない。
そもそも単位が取れるかすら怪しい
授業中の発言が成績の40%を占めるのに、
授業中に発言できる気が一切しない。

逆に言えば、教授や生徒がめちゃくちゃ賢いので
刺激になるし得られるものも多いだろう。

どうする・・進むべきかやめるべきか。
逃げたい気持ちと挑戦したい気持ちの板ばさみ (-_- )

でも結局、取りたい授業は全部取ることにした。
たとえいい成績が取れなくても、後悔を残して卒業したくなかったからだ。
その後、毎週この授業のある日は、
ものすご~くプレッシャー&憂鬱になってしまったのだった しょぼん

黄色い花 今回取った授業 (春学期前半)
- Household Economics (家庭経済学)
- Fundraising and Development (ファンドレイジングと開発)
- Strategic Management (戦略的経営)
- Food Security and Nutrition (食糧保障と栄養)
- Microenterprise Development and Finance (小規模事業開発と財務)



※春学期は、招待されたイベント・パーティに積極的に参加することにした。
今まで課題が心配しすぎてて断ってきてしまったのだ。

・ シリアの友達のホームパーティ クラッカー

子供2人と奥さん連れて学校に通うお父さん。すごいなぁー。

パーティ、留学 パーティ、留学

パーティ、留学

・ グルジアのクラスメイトの誕生日パーティ クラッカー

グルジア料理を食べながら、グルジアのダンスをみんなで鑑賞。

パーティ、留学 パーティ、留学

パーティ、留学 パーティ、留学

大人数のパーティっていうのはどうも苦手で
そわそわしちゃうんだけど、徐々に慣れていけばいいなぁ (>_<)