『 Food Security and Nutrition (食糧保障と栄養)』
という授業で、プレゼンをすることに

それぞれ読み物を指定されてその要約を発表する。
これまでグループプレゼンの経験しかないので、
20分間1人での英語プレゼンにとても緊張していた (>_<)
先生から割り当てられた読み物は
『Legitimate Double Think 』 Maurice King Charles Elliot
訳がよく分からないけど 『正当な再熟考』
ゆる~く訳すと 「もう1回よく考えてみて」 ・・なのかな?
※オンラインで読めます(英語)
難しかったんだけど、これがなかなかに面白かった

この作者は、"Demographic Entrapment"

(人口統計学のわな) というコンセプトを打ち出した人。
もし人口が、環境収容力、十分に食べものを輸入できる分だけの輸出量、
移住の可能性を超えて増えてしまったら、
それは人口統計学的にわなにかかっている、という。
その結果、飢餓や紛争が起こってしまう。
ワナにかかっているとき、1つのジレンマが出てくる。
今の子供を助けるのか、コミュニティ全体を助けるのか。
なぜなら、例えばアフリカなど多産の地域で幼児死亡率を下げると、
将来人口が増えすぎて結局コミュニティ全体が飢える、ということになるから。
難しいのは、はっきりしたデータと将来の予測のデータがほとんど無いので
ワナにかかってるかどうかをはっきりと見分けられない。
さらには、援助機関は公式にこのテーマについておおっぴらに議論できないし、
政治的な緊迫があるので政府にも働きかけられない。
でもこのワナは確実に存在してるし、すでにワナにかかっている国もある。
援助機関はまだ気づけていないと分かった上で、私たちは気づかないといけないよって話。
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目の前で子供が倒れている。
「将来みんなが飢えるからその子供を見捨てろ」 と作者は言っているわけではなく、
「将来の対策も立てた上で、目の前の子供に手を差し伸べろ」
と言いたいのだと思う。
確かに、「今飢えている子供を助けよう!」
「乳幼児死亡率を減らすぞ!」 というメッセージはよく見かけるけど、
その結果将来増えすぎる人口をどうするのか、
とまで言及している機関はほとんど見ないかも。
乳幼児死亡率や飢餓で亡くなる子供たちを減らすなら、それ以上に、
出産人数を減らさないといけないのだ。
食糧の不平等な分配について全く触れられていなかったのがちょっと気になったけど、
確かに今まであまり考えなかったことなので、
新しい視点が得られて嬉しい。
そのうち 「活動内容は素晴らしいですが、将来の人口対策はどうお考えですか?」

なんて質問してみたいな
