(通称 M&E=エムニー)という授業のスケジュールがめっちゃくちゃ

先生が忙しすぎて休講が2回もあった上に、
ボストンマラソン爆破事件の影響で
3回分の授業がキャンセル (通常授業+補講2時間を予定していた)。
そのため周りが夏休みに入っても
補講と課題提出に追われるハメに・・ (> <)

でもこの授業では、
プロジェクトの効果を見るときの視点

例えば・・『私たちは2万人に識字教室を行った!』
というNGOがいたとする。
2万人も!?

だけど、Fundraising(資金調達)のクラスで、
あるクラスメイトがこんなことを熱く語っていた。
「2万人研修したからって何?その結果は?
NGOはこれだけの規模のことをしたってよくアピールするけど、
私たちは寄付するために、その結果の方を知りたいの!」
そう、プロジェクトの結果を見るときは、次の視点があるらしい。
Result Chain (結果の連鎖)





特に大事なのは、アウトプットとアウトカム。
ややこしいんだけど、『2万人へ配布された教科書と2ヶ月間の識字教室』っていうのはアウトプット。
そして『その後その村で10%識字率が上がった』 というのがアウトカム。
NGOなどに寄付するときには、
アウトプットよりもアウトカムの方に注目する方がいい。
なぜなら、たとえ2万人に研修しても、
研修の効果が出なかったら意味が無いからだ。
(研修の質が悪い、住民に覚える気が無かった、などあるかもしれないし、
そもそもその研修が必要だったのか、という疑問もある)
注目してみるとほとんどのNGOは
これをやった、あれをやったと、アウトプットの方ばかりをアピールしている。
アウトカムは測るのが難しかったり、
時間やお金がかかったりするからだ。
効果の測り方は色々ある。例えば・・







それぞれに長所と短所があるので、
予算や目的に合わせて、組み合わせたりしてやるのだ

それを踏まえてグループ課題では、ある条件を与えられて
自分達でプロジェクトの評価方法を計画することになっていた。
23ページのグループ課題の提出締切間近。
気づけば「ここ書き直して!」「ここが違う」とダメだし係に。
私は他の授業の課題を抱えて切羽詰まっていたため、
自分ではできないっていう

ただただ口を出すうるさい人・・お局さま状態となっていた

みんなごめん~~~

それでもみんな文句も言わず協力してくれて、なんとかギリギリ提出。
良いものを提出することができたのだった☆ はぁ~

そして、個人の課題では食糧保障
(Food Security = 食べものの手にいれやすさ;作る、交換、買う)
をどうやって測るのか、について調べることにした。
FAOという国連機関が紹介してるのは次の5つの方法

1.Qualitative Method
飢えに関する個別のインタビュー
2.FAO Method
国の食糧バランスシートから1人当たりの消費カロリーを計算
3.Individual Survey Method
個人がどんな食べものをどれくらい食べているかの
アンケートやインタビュー
4.Household, Income and Expenditure Survey (HIES)
家庭ごとのアンケート&インタビュー
(食べもの消費量、家庭内の食べものの配分など)
5.Anthropometry
身長と体重を量る、大人はBMIで計算
※詳しくは FAO 『Measuring Food Insecurity』
よく見る「何百人飢えてます」っていう飢餓のデータは、
FAO Methodのように、
1人あたりの食べものの消費量を
平均で出して計算しているらしい。(食糧生産+輸入などを国の人口で割る)
Food Security (食糧保障)の先生は言う。
「平均っていうのは何も教えてくれない。
例えばね、あるバーにいる人の平均所得を計算するとしよう。
そこにビルゲイツが現れてしまったら、
その平均はいきなり跳ね上がるだろう・・」
完璧な方法などない。だからデータを見せられたとき、
それを鵜呑みにするのではなく、
どうやって測られたものなのかシビアに見ていきたいものだ
