私は目を輝かせていた


それは、『Microenterprise Development and Finance
(小規模ビジネス・開発と融資)』 の授業。
昨年の9月に存在を知ってからずーっと気になっていた、
セービング・フォー・チェンジ (Saving for Change) という
OxfamというNGOがやっている貯蓄を増やすプロジェクトの
ロールプレイをしてくれるのだという。
(※参考記事 『ポスターセッション』 )
セービング・フォー・チェンジでは、女性が貯蓄グループを作り、
定期的に集まって少しのお金を持ち寄る。
メンバーはグループからお金を借りることができ、利子をつけて返す。
最後にお金はメンバーに分配される、というもの。
なんと、教授はOxfamの職員で、
実際にそのプロジェクトをやったことがあるらしいのだ

設定は、マリの村。


(それ以下だと十分なお金が貯まらず、それ以上だとまとまりにくい)

1.まずはみんなでグループの名前を決める
拍手の仕方などを伝え、雰囲気をなごませる
2.リーダーを決める
みんなでリーダーに必要な資質を一緒に考える
1人ずつ必ず誰かを推薦していく
必ず匿名で、誰が誰に投票したか分からないようにする
投票方法は、みんなの見えないところで石や色のついた紙をポットに入れたりする方法がある。
3.他の役割を決める(秘書、金庫を管理する人、カギを管理する人など)
1人必ず何かの役につかないといけない
それぞれの役割についてもどんな資質が必要かみんなで考える
へぇ~

関心したのは金庫(木の箱)の管理方法。
できるだけメンバーにお金を貸して、金庫にお金を残さないようにする。
無くしたときのリスクを減らすためらしい。
そして、箱を管理する人とカギを管理する人を別にする。
3つ違う箱とカギを用意して、誰がどの箱のカギを持っているか
分からないようにすることも。
はぁ~そういう方法もあったのかぁ・・

協力隊時代に知っていればなぁ (-_- )
基本は1年サイクル。1年後にグループのお金を分配するので、結果が見えやすい。
マラリアの啓発活動も一緒に行われることもあるのだとか。
(マラリアの情報を伝え、必要な人は自分でかやを買う)
だけど、もし金庫をなくしたら金庫番をやった人が責任を取るらしいし、
グループのリーダーは、別の地域に行ってやり方を教えて
プロジェクトが自然と広がっていく仕組みらしいのだけど・・
わざわざやる??
金庫番をやっても他の地域に伝えても、
個人的に何のメリットも無いのに?
それを授業後、先生に聞きにいくと
「みんなグループや地域のために貢献したいと思ってるんだ」
という答え。
つまり、人の善意に頼っている部分が大いにあるということ。
それだとどこの国でもうまくいくわけでは無さそうだな・・・って思っちゃった

でも私が協力隊時代やったように、他の機関を頼ってお金を借りるのではなく、
自分達のお金でやるところがいいと思った☆
その方が継続しやすいだろうし^^
そういや私先生に個別に質問に行ったの初めて

みんないつも何質問しに行ってるんだろうなーって思ってたけど、
本当に興味のあることって質問も自然と出てくるのね

※せービング・フォー・チェンジについてもっと知りたい人は↓
セービング・フォー・チェンジの動画 (英語)
マリのセービング・フォー・チェンジプログラムについて (英語)