社会を変える3つのアイディア | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

春学期前半の授業がいよいよ大詰め。

そんな中、一番難しい 『Strategic Management (戦略的経営)』 の授業で
とうとう中間課題が出されてしまった叫び
それは3つのケーススタディを読んで1つ選び、
授業で習ったツールを使いながらビジネスモデルを分析する、というもの。

この3つのケースが面白かったのでここで紹介おやしらず


ケース1: Global Cycle Solutions  ( http://www.globalcyclesolutions.org/ )

タンザニアの小規模農家向けに、自転車に取り付ける装置を開発。
この装置によって、
1) トウモロコシの皮むき (時間短縮と商売が可能)
2) 穀物の製粉
3) 携帯のチャージ (町に充電しに行く時間を短縮)

ができるというもの。

自転車はそのまま自転車として使えるので、移動が可能。
使うのも簡単だし、高くないので貧しい人でも買うことができる。

Global Cycle Solutions 写真:Global Cycle Solutions HP より


ケース2: Sanergy ( http://saner.gy/ )

ケニアのスラム街に高品質のトイレを設置することによって、病気を減らす。

・ トイレの設置費用はマイクロファイナンス(小額融資)で調達
・ 部品は出来上がっているものを使うので、1日で組み立てられる
・ 排泄物を毎日安全に回収して運ぶシステムがある
・ 排泄物を有機肥料として、または電気に変えて売る

Sanergy  写真:Sanergy HP より


ケース3:
Click Diagnostics (※現在HPは無い)

田舎で携帯カメラを使い、都会の医者から診断を受けられる仕組み。

・ 写真と症状の記録が契約病院に送られて、診断される。
・ 写真と記録を取るのは、トレーニングされた地元の人なので、
  地元の雇用が増え、基本的な医療の知識が増える。
・ 安くて早い、特に都会の病院までの交通費がかからない。

Click Diagnostics

私は最後の Click Diagnostics を選んだ。
Sanergy はスラムの人がわざわざそのトイレを使う
メリットが分かりにくかったのと、
(お金のメリットも無いし、トイレを設置するNGOが他にもたくさんいそう)
Global Cycle Solutions は簡単でシンプルなデザインなので
すぐにマネされそうだな、と思ったからだ。

その点、 Click Diagnostics のモデルは
地元のネットワークが必要なため、
最初にサービスを始めた Click Diagnostics が有利かな~って。

ところが、私が選んだ Click Diagnostics は現在サービス停止。
クラスで一番人気だったのは Sanergy で、
先生によると、3つの中で今でもうまくいってるのが Sanergy らしかった。

この Sanergy はもともと、マサチューセッツ工科大学(MIT)
の生徒たちが立ち上げたものなのだとか。
数々のコンテストで賞を取っており、先生も審査をしたことがあるらしいキラキラ

あら、よく見たら、Sanergyってば、私達が準決勝に行った
DELLのプロジェクトコンテスト(※前回の記事 参照)で2011年に決勝に行ってたわ叫び
いや~さすが。。

MITってコンピュータとか科学のイメージだったけど、
専門的な知識がこういう風に国際協力に活かせたりするんだね 得意げ

ところで中間課題はどうだったかというと・・
書き直し、となりました (-_- )