フランス語の試験 DELF(デルフ) をきっかけに
ぷつん、と音を立てた。
何でもっと勉強しなかったんだろう、とか
何で遅刻しちゃったんだろう、と自分に嫌気が差した。
そして今まであった自分の中にあるネガティブな感情と
正面から向き合わざるを得なかった。
私には、一応、「理想」の終わり方
=帰国するときの理想のイメージがあった。
『ものごとの結果は、自分のイメージ以上にも
それ以下にもならない』
ということを心から信じていた。
だけど帰国が近づくにつれ、
自分のイメージとちょっと違い始めていることに気づいていて、
心のどこかでがっかりしていた。
その思いは、帰国が近づくにつれて強くなっていった。
同時にベナンやベナン人に対しても
ネガティブな感情が多くなっていった。
理想のイメージ通りにならないのは、
彼らのせいだと思っていたのだ。
だけど、気づいたことが1つある。
それは、「好きになれないのは、自分自身」
ということだった。
最近の自分はあんまり好きじゃなかったのだ。
最初は 「2年は短い、1日も無駄にしない」 と誓ったのに、
今年に入ってからはモチベーションが下がり
活動や語学の勉強を 「明日しよう」 と
後回しにしてしまっている自分がいた。

それを言い訳する自分。
こんなに自己管理能力が無かったのか、
とがっかりする自分。
思っていることと行動がともなわなくって
矛盾すればするほど、
どんどん自分が嫌になっていく。
自分のことを好きになれないのに、
ベナンやベナン人をもっと好きになろうなんて
無理だよね・・。
自分が悪かったんだ、結局。
このことにようやく気づいたとき、
残された活動時間は、もう1ヶ月も無かった。
気づくのが遅すぎたかな・・
でも、できるところまででいいからやってみよう。
※この記事を書いてふと思い出した本※
ベナンに来たばかりの頃に読んだ本。
- この本を読んだとき、
自分は絶対に箱に入らない」 と誓ったのに
最後の方になって箱に入りかけていた気がする。
赴任した国や現地の人があまり好きになれない協力隊員、
周りの人にネガティブな感情を持っている人には、
きっとヒントになるだろう、本です
