ちょっとだけ戻る。
イベントで、去年よりもよかったなと思うことが3つある。

去年は支出が多すぎて利益が全く出なかったけど、
今年は支出以上にたくさんスポンサーのお金が集まったので
予想以上に利益を上げることができた。


バイク宣伝屋さんの値上がりで、宣伝する日数を減らしたせいか
今年は見に来たお客さんの数が
去年より100人くらい少なかったし、
視覚障害者の見学者もほとんど来なかったので
去年よりも会場の盛り上がりに正直物足りなさを感じた。
それでも、大型スポンサーのツテで
主力放送の GOLFE(ゴルフ)TV に来てもらえたので、
広報活動の効果は去年よりも高かったのではないか、と
個人的には思っている。

これは、本当に奇跡だと思った。

絶対にありえないと思ったし無理だとあきらめていた。
去年があまりにもひどかったからである><
福祉センターの上司からは、
視覚障害者グループの会長を嫌っているせいで、
文句も嫌味もたくさん言われたし、
「参加したくない」 と結局イベントに来てもらえなかった。
私ががんばればがんばるほど、
「会長とばかり働いて」 と嫌味を言われ
すごくやりきれなかったことが思い出される。
市役所の人たちも
「会長が嫌いだから参加はしない」 と言って
イベントの話をするたびに嫌な顔をされた。
今年は私が会長ではなく
秘書と一緒にスポンサー周りを行ったせいか、
福祉センターの上司からは
何度もねぎらいの言葉をかけてもらった。
「あなたはよくがんばっているね」 と。
イベントの準備をいつも気にかけてくれ、
当日はちゃんと出席してスピーチをし、
積極的にメンバーを誘って音楽に合わせて踊り、
あれこれと気にかけてアドバイスまでしてくれた。
そして、嫌な顔1つせず
イベントの最後までいてくれたのである。
市役所からは、去年もらえなかった援助金を
今年はたくさんもらうことができた。
市長から 3万フラン(約6千円)、
市長の秘書から 2千フラン(約400円)
そして、市役所の職員が
市役所内を回って自主的に募金を呼びかけてくれ、
6 500フラン(約1300円) が集まった。
・・何がいったいどうしてこうなったのかは
さっぱり分からない。
1つだけ分かったことは、
「人間関係は変わる」 ということ。
去年、会と市役所や福祉センターとの間に
長年の深い溝を感じて板ばさみになり、
自分がよそから来て間に入っただけでは
その関係は絶対に変えられないって思ってた。
自分にはできないこと、
自分の無力さや限界もあるのだと感じた。
でも、そうじゃなかった。
目に見えなかっただけで、
私が気づかなかっただけで
時の流れと共に色んなことが少しずつ変わっている。
今まで色んなことと戦ってきたけれど、
敵なんて最初からいなかったんじゃないか
とさえ今は思える。
