女性グループのために、
「野菜作りの研修」

女性グループの活動が進んだのは、
なんと9ヶ月ぶり!
いやぁ~、本当に長かった><
研修内容は女性グループに要望を聞いたところ、
一番多かった意見が 「野菜作り」 だったのだ。
参加者は野菜作りを行っている
5つの女性グループから8名。
1日目は、協力者のNGOのオフィスで
道具や土の耕し方、種の植え方などの
基本的なことを講義形式で行い、
2日目は、ある女性グループに土地を貸してもらい、
実践的に研修を行った。
今回育てるのは、「アマラント」 と呼ばれる葉っぱ。
ソースに混ぜて料理をするもの。
★まずは草取りをし、くわで土を耕す。

★次に表面をならしていき、余計な草を取っていく

★肥料を混ぜる。

★芽を植えていく。
このとき、手のひら分の十分な間隔が無いと
野菜が大きく育たない。

★ まっすぐ・・じゃないけど、まぁこんな感じかな。

★最後に、水を与えてこの日は終了。
じょうろが無いので、手ではじいて水をあげていた。

★育つとこんな感じになります。
これはギュウギュウ植えすぎだけど。

今回、この研修で無謀なことにチャレンジをしてみた。
それは、研修で参加者に参加手当てを支払うという
このベナンのシステムに真っ向から対抗するべく、
(※参考記事 「悪のシステム」 http://ameblo.jp/mymogmog/entry-10321610040.html )
逆に参加者に研修参加費を支払ってもらうことだった・・!
だって、研修費用 (講師料、食べ物代など) を申請しても
カナダの援助機関から一向に返事が無いんだもん><
ミーティングで女性グループに相談したところ、意外にも
「2000フラン (約400円) までだったら支払ってもいい」
と言ってくれたので、
一度試しにやってみることにした。
<見積もり>
収入
参加手当て:2000フラン(約400円)/1人 研修2日分
2000フラン×10名(予定)=収入合計2万フラン(約4千円)
支出
講師料:1万フラン(約2千円)※ 2日間分
参加者の交通費や食べ物代:1人1000フラン(約200円)
1万フラン+1000フラン×10名(予定)=支出合計2万フラン(約4千円)
※講師料はCECPA (農業センター) などの機関に頼むと
1日 (3時間) の研修で最低1万5千フラン (約3千円) かかるが、
今回、そのCECPAで半年研修を受けたNGOの職員が
たまたま見つかったので、特別に安く交渉することができた。

アナウンスは女性グループを
協力者のNGOと1つ1つ周り、
お金のことをきちんと説明した上で参加者を募った。
それで当日8名も集まったのだから、びっくりした。

しかし女性グループ内でうまく伝わってなかったのか、
参加者はお金を払う気が一切なく、
むしろ交通費や食べ物代を要求してきた!
やっぱり~・・><;
そりゃ、最初からうまくいくとは思ってないけど、
あれほど何度も説明したのに・・。
結局研修中に1フランも集められず、
後日女性グループを再訪問して
回収するハメになってしまった。
とほほ・・。


今後、女性グループが 「こういう研修をやりたい」 と
思ったときに、NGOと協力して
自分たちで研修を開ける仕組みが作れれば、
という思いで挑戦した今回の研修。
参加者からお金を集めるのは難しい、
ということは、よ~~~く分かった。
「研修」=参加者には参加手当て、食べ物、交通費が出て、
講師料が支払われる
という常識がベナンで深く根付いている今、
できるだけ費用をかけないようにするためには、
「研修」 という形を取らない方がいいのではないかと思った。
要は知識を共有できればいいわけだから、
グループを個別に訪問しても
労力と時間は大して変わらない気もするし、
定期ミーティングのついでに、
誰かに少し話してもらう手もある。
協力者のNGOとよく話をして、
何かいい解決法をきっと見つけたいと思う。