アブランクーの保健センターで、
先輩隊員の最終報告会が行われた。
報告会は今までは、
他の隊員の前で日本語で
行われていたけれど、
これからは、それぞれの職場でフランス語で
行われることになったのだ。
今回新しい形態では、
ベナン協力隊員初

省庁の人も来たため、
『「現地の人と働くにあたっての苦労話」 や
「職場の問題点」 などが言いづらく、
本音よりも表面的な内容になってしまった』
とその先輩隊員は言っていたけど
これはこれでとてもよかったと思う。

隊員も他の任地から10人近く集まった。

職場の人たちが
「本当に大変だったと思うけどよくがんばった」 と
労いと理解の言葉をかけてくれ、
先輩隊員が涙を流した姿に
思わず何人かもらい泣きをした。

9ヵ月後の自分もこんな風になれるのだろうか、
と未来の自分を思わず重ねてしまうのだった。