戦いの結末は | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

6月2日(火)、視覚障害者グループの集まり。
もうそろそろ、問題に決着をつけたいところだった。

ここ1週間で、コトヌの視覚障害者団体が、
「会長が辞任をしない限り、
マイクロクレジットを行わない」
という決定を下していた。

メンバーにことの重大性を分かってもらうためだ。

それを聞いた一部のメンバーが、
やはり会長を辞任させなくては、
という気になり、これでようやく辞任になるかな?と思った。

話し合いは2時間以上続き、
色んな過去の問題が持ち上がっては
あぁではない、こうではないと議論が
あっちに行ったりこっちに行ったりしているようだった。

しかしメンバーはどうしても
会長を辞任させたくないようで
その意見だけはどうしても変わらなかった。

いったいどうなるのだろう・・・ガーン

と思っていると、最後の方で会長が
「もう2度と個人的にキーホルダーを作らない」
と宣言をした。

・・本当!?

「じゃあ、もしもう一度個人的に作ったらどうするのだ」
と不安になって聞くと、メンバーたちが
「僕たちは彼の家を知ってるし、
もし彼が個人的にキーホルダーを作ったらすぐに分かる。
だから大丈夫」
と言った。

・・・。

「よかったよかった、これで全て解決した」ひらめき電球
と、司会を務めてくれた
視覚障害者団体のポルトノボ支部長が
すがすがしい顔で帰っていった。

思いがけないあっさりとした結末に
私は拍子抜けしたまま、その後ろ姿を見送る。

会長とまた一緒に活動しないといけないのか・・
と考えると、正直気が重くなった。

・・・はぁ。DASH!

だけど、時間が経つにつれ、
誰も会を去らずに済んで
これでよかったのかもしれない、と思うようにった。

私の中にも罪悪感のようなものが残らなくて済む。
元はと言えば、最初はこうなることを
一番望んでいたのだから。

一応は問題が解決し、
久々にすがすがしい気持ちになったのだった。

途中で妥協しなくてよかった・・。

しかし、この2ヶ月間本当に本当に大変だった。
もう2度とこんな思いしたくないよ><汗