5万フランで救えた?命 | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

3月27日(金)、久々に出勤した。
すると、ある女の人に話しかけられた。


彼女 「私の夫、2週間前に死んだのよ」

私 「・・え!?」

彼女 「そう、死んだの。」

私 「なんで。前、足の病気って言ってなかった?」

彼女 「足だけじゃなかった。お腹も、内臓も悪かったの」

私 「・・・・・。」


何も言えなくなってしまった。

いつだったか、彼女と話したことがあった。
「人生はハードだ」 
とため息交じりに語っていた。DASH!

4人の子供を抱え、
夫は足の病気で働けず、
薬代の5万フラン (約1万2千円) が
払えないと言っていた。

そんな話はよく聞く話だし、
キリが無いので、
お金はあげられない、と思った。 

その代わり気休めにしかならないとは思ったけれど、
「きっといいことがあるよ」
と、携帯につけていた
お守りの石をプレゼントしたのだった。携帯

・・あの時からそんなに時間は経っていない。
罪悪感が胸いっぱいに広がった。

命に関わると知っていれば・・
5万フランくらい、渡せばよかった・・。

目の前にいる人を救えない。
私はどうしてここにいるのだろう、
と思わずにはいられなかった。