我慢比べ | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

視覚障害者グループの会長との売上金問題は、
その後1ヶ月も続いた。

ミーティングのたびに、揉めた。
2月10日(火)、この日も相変わらずの口論になった。

メンバーがみんな、私さえお金を渡せばいいのにって
思ってることが痛いほど分かった。

でも、どうしてもできない。

私はただ、
「間違っていると自分が思っていることを
妥協して認めちゃいけない。」
とみんなに分かってほしかったのだ。

私は会をかき乱すためだけに来たんだろうか、
もしかして私の方が間違ってるんだろうか・・・
ずいぶん思い悩んだ。

その上さらに、問題がもう1つ。

キーホルダー作りが停滞していた4か月分の
参加手当 (前任者の時に決めていた
1日あたり125フラン、約30円)
は会のお金が赤字になるので払えない、とメンバーに伝えると

「なんでいつもそうやってお金を出すことを断るのだ。
参加手当がもらえないなら、
次回からみんなもう2度とここに来ない」

と怒られた。

難しい問題だった。

メンバーは交通費 (バイクタクシー代) を払って
わざわざ来ている人もいる。

だけど、1日あたり125フランの参加手当は、
キーホルダーを以前と同じ数だけ売り続けた時は払えるが、
販売が停止すると同時にすぐ赤字になってしまう仕組みだ。

特に帰国前にお土産として売れるキーホルダーは、
先輩隊員が少なくなった今、
以前と同じ数を売り続けることは正直難しかった。

一生懸命何度も説明した。
代案も色々出した。
私には論理的に思われた提案たちは、
何度も 「ありえない」 と笑われ却下された。

・・考え方の違いだった。

だけど、最後には1日75フランで計算し、
今までの参加手当を払うことでみんなが納得してくれた。


そして会長がついに、個人的に
キーホルダーを作った分の売上金について、
「お金を全部渡してほしい。
その代わり2000フラン (約500円) は
メンバーに分けるよ、それでいい?」
と言ってきた。

2000フランはもともと会に入れてほしかった分だけど、
メンバーに分けるんだったら・・というので了解した。

はぁ~、やっと解決したDASH!

今回、これら2つの大きな問題を、
メンバーや会長と十分に話し合って
お互いの妥協点を見つけられたことは
私にとってとっても大きかった。

外部から来た自分の意見を少しでも聞き入れてくれた
メンバーや会長に感謝である。

何とか、これからもやっていけるかも?

帰り道、ちょっとすがすがしい気分だった。

それにしても・・・
あの思いっきり頑固な会長の意見を曲げるとは、
私も負けずに相当頑固だな、とあらためて思った。