「病気だから」 | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

2月9日(月)、久々にCPS (福祉センター) に
出勤すると、上司がめずらしく出勤していた。

どうやらユニセフから、孤児向けにリュック、ノート、教科書が
ベナン国内の各CPSに配られており、それを配っているらしい。

帰り道、12月の啓発イベントの際、
スポンサー周りで大分お世話になった
タクシーのおじさんと会った。

見ると、CPSで配っていたリュック、ノート類を持っている。

私 「えー、どうして援助を受けられたの?
   それって孤児向けじゃないの?」

彼 「俺、病気なんだ」

まさか・・。

私 「え、な、何の病気?」

彼 「エイズ」


・・笑顔でさらっと言われたので、
聞き間違いかと思ったほどだ。

面と向かって 「自分はエイズ」 と告白されたことは
実は初めての経験で、少なからずショックを受けた。

4人も子供抱えちゃって、これからどうするんだろう・・。

ベナンでは、他のアフリカの国に比べて
エイズの感染率は低い、と言われる。
(確か5%もいってなかったような)

しかし他の隊員から、調べ方も偏っている可能性があるし、
ベナンでは死因をよく調べないことがあるので、
本当の感染率は分からない、と聞いたことがある。

もし自分がエイズになったらどうなるんだろう。

今抱えてる自分の悩みなんて、ちっぽけだな、と思った。