それは電気代。

月末に請求書が来て、
払いに行くのだけれど
なぜか、いつも閉まっている。
「人が多いから」
「停電だから」
「大雨で機械が故障したから」
とにかく色んな理由で、
「明日来い」
とガードマンに追い払われる。
せっかく払いに来たのに、なんだ、といつも思う。
※最近、ガードマンに
200フラン(約50円)を渡すと
代わりに払ってくれることが判明。
時々その裏技を使って支払いをしている。
(これってプチ賄賂?)

しかし、電気代すらまともに払えないなんて。
いつもこうである。
いつも、効率が悪い。
何か1つしようとすると、予想外の問題が起こる。
日本だったらそんなこと無いのに。
でも・・・
真昼間に昼寝をする大人を見てふと思ったのだけれど、
日本のような競争社会がここには無い、と思った。
まるで正反対の社会のようだ。
出世争いとか、縁が遠い世界に思える。
日本では「成功」「成功」と言われているけれど、
成功=勝ち組、競争に勝つこと
という意味であるとするならば、
勝ち自体に意味は無いと思う。
(競争社会の中で自分を成長させることは、
面白いと私も思うのだけれど)
他人と比べてしまいがちな日本社会は
生きにくい人にとっては本当に生きにくいと思う。
そんな競争社会の中でも、
自分の生き方を貫き通せればいいけれど、
難しい人は海外に住むのもまた1つの選択だと思う。
1つの価値観にとらわれず、
自分に合った生き方を見つけ、
自分らしく生きることが何より大切なことだ
というのがこの半年間、ベナンで感じたことである。