コトヌに上がって、耳にしたこと。
それは・・・
「同期隊員が帰国した」 という知らせだった。
あまりにも突然の出来事で、
ショックでしばらく呆然としてしまった。
赴任前のコトヌ最後の夜、
みんなでうどんとサラダを作った日の帰り道、
彼女と交わしたこんな会話が鮮明によみがえってくる。
私 「最近、体がだるいんだよね。」
彼女 「えっ実は私も!!
・・もしかして私たちマラリアかなぁ??」
私 「そうかも・・。だけど、
何ていうか自分だけは絶対にマラリアに
ならないっていう根拠の無い自信があるんだよね。」
彼女 「分かる~、私も」
私 「何が起こるか分かんないんだけど、
自分だけは絶対に途中帰国はしないっていう自信もある。」
彼女 「そうそう。そうなんだよね~。」
私 「私たちは大丈夫そうだね。」
だけど、彼女はマラリアになり、
その後途中帰国となった。
いつか任地へ遊びに行って、
色んなことを話したいと思っていた。
話したかったことが、
話せないままで後悔が残る。
本当に何が起こるか分からない、
ということを痛感。
帰国するのは私だったかもしれない。
そして今回の話を聞いて
今私が抱えている活動についての悩みなんて
大したことないと感じた。
今、健康で活動ができていて、
活動について悩めるということが
どれだけ幸せなことか、痛感させられた。
私が2年後に無事帰国し、
日本で再会することが
私が彼女に対してできる
唯一のことかもしれなかった。