几帳面な彼らしく整然と並ぶ細かい文字と数字。
A5のページにびっしりと…
お昼に寄るお店もそこで食べるものも、
電車を降りてからホテルにチェックインするまで、
寄る場所、やることが…
全部分刻みで書いてある!
「目安だよね?」と聞く私。
「無駄なく楽しめるようにね」と彼。
「うん。で、目安を作ってくれたんだね」と私。
「しおりどおり移動すれば完全制覇できるよ」と彼。
なんだか少々噛み合っていないような気がいたしました。
でもね、私はテンション上がってるし、
彼への愛おしさもMAXな状態でしたので。
手に持った黒ラベルのロング缶をグイっとあおりながら、
私はまだ楽しそうに笑っていました。
よし!
ここらでご訪問いただいたみなさまに…
彼の異常性を際立たせて報告しよう。
そしてこれから訪れる「彼との別れ」を正当化させよう。
あわよくば「まーみちゃん、そりゃ仕方ない。彼が良く無いよね」
って評判を勝ち取ろう。
話し盛っちゃえ~。
なんてね。
全部実話です。
彼は本気でした。