大満足のディナーを終えていよいよ「Onsen」だーい!
まだ「月が綺麗ですね」にちょっと動揺していたのはナイショだよ。
さて、リッツブランドでは初というこの温泉施設。
廊下の案内標識も"Onsen"ってなってました。
さらにここは外資系ラグジュアリーホテルでは珍しく館内の浴衣移動がOKです。
「まーみさん!浴衣で行きましょう!」
「うん!着替えよう!」
浴衣のセットはウォークインクローゼットにありました。
二人してクローゼット内でワンピースを脱ぎ始め・・
なぜこんなに広いお部屋に泊まりながらわざわざクローゼット内で着替えるのか。
その時、貧乏人達にはそんな疑問は浮かばなかったのでした。
直前の至高のディナーに心が持っていかれたままだったのか・・
「さっきのスープ思い出したら・・」
「ナイフすっごい切れ味だったよね」
どんどん脱いでます。
広いとはいえここはクローゼットなのよ・・
そしてついに彼女は気づくのです。
「まーみさんの下着、可愛い!」
(ええ!この日のために用意した一軍パンツですもの!)
(やっぱ二軍じゃなくこっちをチョイスして正解だったわ!)
※県営駐車場での穿き替えの回参照。
そんな心の内は明かさず
「後輩ちゃんのも可愛いじゃん」
必死に表情を変えずに若干上からな感じで返しました。
何度も言いますけど・・
友達とこういう会話初めてなので!
四十過ぎて初体験が多すぎてもういっぱいいっぱいです!
こういう返し方で正解だったのかなあ。
もう半年も前のことなのにまだ気になってたりして・・
このやり取りで、私は大浴場へ控えの二軍パンツを持参することを決断します。
駐車場で穿き替えた一軍パンツをそのまま湯上りにも・・って思ってましたが、
バレパや過分なVIP歓待で変な汗かきっぱなしだったし。
お風呂上りは新鮮な二軍パンツを穿こう!
一軍パンツの可愛さはアピール出来たし!
ってね。
一階まで下りてエレベーターホールをラウンジと逆方向へ。
一旦外へ出るような構造の渡り廊下を通って進みます。
渡り廊下の天井には赤外線ヒーターが付いていてほのかな暖かみが。
お風呂棟のドアを開けてなおも進むと
右には自由に使えるジム設備とゆったりした小ラウンジがあって・・
「うわっ、すっご!」盛り上がる庶民派女子たち。
間接照明がめちゃくちゃドラマチックな演出の通路を奥へ。
もうね、ここまでくると圧倒されて二人とも無言です。
脱衣所に到着するまでにドラマチックな演出にあてられてしまった感じ。
脱衣所ロッカーはパスを設定して電子ロックする仕組み。
もたもたする私に後輩ちゃんがセットの仕方を教えてくれました。
中央のテーブルにホテルのロゴ付きアルミボトルがたくさん置いてありました。
お水のボトルです。
冷蔵庫もあって常温と冷水が飲み放題です。
とりあえず常温を一杯引っかけてから洗い場へ。
「まーみさん、痩せた今のスタイルと新しい髪型似合ってますね」
「ひっ・・」
人生の大半を「デブ」と呼ばれて過ごしてきた私です。
スタイル良いとか詐欺師のセリフにしか聞こえません。
髪だって目立たぬようにって・・
イメチェンなんか今までしたことなかったし。
ちょっと前、独立するに当たり人生初のイメチェンを決行しておりまして・・
「で、でもまだお腹の皮がたるんでて・・」
「二の腕のお肉が振袖みたいじゃん」
「はは、皮が弛んでると下着の跡がすごくない?」
「髪色が明るすぎて少々後悔を・・」
本当にスタイルが良くて可愛いヤツに褒められると反射的に防御本能が働きます。
ダメなところを並べ立てて浮かれないように自分の心を戒める。
「そういうことじゃなくて、単純に今のまーみさんいいなって思って」
「だいたいまーみさんは自己評価低過ぎって私いつも言ってますよね?」
「はい。じゃあ言い直して」
返す言葉が見つかりませんでした。
「すみません・・」
「だから、そうじゃなくて、ありがとうでいいんです!」
「でしょ?だけでもOKです!」
押し問答を続けつつお風呂場へ。
お風呂の照明が暗いです。
え?ってぐらい暗い印象でした。
「まーみさん、ほら〇〇ですよ~」
シャワーの音で聞き取れない。
隣に座ってシャワーを使う後輩ちゃんへ視線を送りました。
薄明りで全身光っているように見えて・・
なんとなく自分の体を隠すように縮こまらせてしまう自己肯定感の低い私なのでした。
つづく
内風呂も半露天の外風呂も最高に気持ち良かったです!
夜は白濁して見えましたが、朝は陽光がキラキラと反射する透明なお湯でした。
調べてみたらお湯は日光湯元の源泉から引いた単純硫黄泉で無色透明。
空気に触れていると乳白色に濁って硫黄の香りがするのだとか。
最初は暗すぎるって思ったけど、
お湯に浸かっていたら「これがベストかな?」って思えてきました。
ペラペラ女が露天で外人さんと話していました。
温泉が大好きだというそのアメリカの女性は、
「日本の温泉は大体がアメイジングだけど・・」
「ホテルの温泉ならここが一番じゃない?」
そうおっしゃっていたそうです。
Onsenの実力も恐るべしでした。











