地元に帰ってから、あたしは、借金の返済に追われた。


必死に働いて、バイトを掛け持ちした。



それでも、チャットはやめられなかった。



もう、携帯依存症の域だった。




当時、webは使い放題ではなかったので、とても高かった。



パケ死する人も多かった。



あたしも当然、携帯代が高額だった。




携帯代のためだけに働いている状態だった。




それでも足りないから、気がつけば、借金額は、限度額いっぱいになっていた。







ひたすら働く日々だった。











それでも、そこにはあたしの居場所があった。






そして、恋もいくつか生まれた。











あたしは、関東のオフ会に参加することにした。



だけど、当時の給料では、到底いけない。



あたしは、消費者金融から、お金を借りた。



そして、初めての東京へむかった。










結果的には、オフ会はとても楽しかった。



顔を知らないけど、普段チャットでやり取りしている仲間たち。



すぐに打ち解けた。



それに、みんなかっこよかったし、かわいかった。



携帯もやり取りして、メールをすることもできるようになった。



本当に楽しかった。



夢みたいだった。



チャットでしか話してなかった人たちが、目の前にいて、こうやって話すことができる。



一緒の時間を共有することができる。



居場所ができた気がした。




















でも。















現実は、そうあまくなかった。




彼が卒業し、県外へ行った後、特に浮いた話もなく、毎日が何気なく過ぎていった。



そんなある日、何気に見ていた携帯に、新しい機能を発見した。





当時始まったばかりの、web機能。



ふと見ていると、チャットサイトを発見した。








有料サイトではあったけれど、気がつけば登録していた。




チャットは、慣れればとっても楽しかった。




顔の見えない、遠くのチャット仲間。



普段見せない顔を見せることもできた。






気がつけば、チャットにはまり、


毎日、毎日、


チャットしていた。



そして、友達も全国、特に関東方面にたくさんできた。




だが、近くでは、やっている人はいないのか、それともたまたま会わなかったのか、


友達はできなかった。




そのうち、関東でオフ会を開く、という話が出てきた。








みんなに会ってみたい。





そんな思いが日に日に強くなっていた。