霊的ボリシェヴィキ | DVD中毒患者の感想文

DVD中毒患者の感想文

現在youtubeの心霊コンテンツや韓国ドラマを鑑賞中。
韓国語を覚えて、字幕無しで聞き取りたい、話したい欲爆発中。
ホラーも相変わらず好きだけど、頻度が減り、ゆっくり更新になってます。

霊的ボリシェヴィキとは…?

神道霊学研究家の武田崇元が70年代に提起して以降ディープオカルト界でのみひそかに語り継がれた言葉である。

…知らんけどw

女優霊やリングの脚本家;高橋洋は20年以上商業ベースでの実現を試みたが果たすことができず、今回最もオリジナルに近い形で映画による「霊的革命」を実現へ導いた。

……知らんけどww

 

観客を直接映画の中に巻き込み、スクリーンに漂う霊気を体感させてくれるらしい。

ここまで壮大に謳っておきながらしょぼかったら…

 

さ、見てみようか。

 

 

男女が数名工場に集まり話をしている。
彼らは全員、人の死に立ち会う、という経験を持っている。

安藤が遅れてきた。
婚約者のタチバナユキコを連れている。
ユキコは母親の死に立ち会っただけではなく、8歳の時に数ヶ月行方不明になったという経験を持っていた。

彼らはここで実験に協力をしている。
この場には宗教的な道具、通信機器、強い思いの宿っている物を持ち込むことができない。

三田が話の続きを始めた。
三田は刑務所で勤務をしており、有名な殺人犯の死刑にも立ち会っていた。
その死刑執行の日、死刑囚は激しい抵抗を見せた。
看守が警棒を持って対応しても対応しきれず、所長許可のもと催涙ガスを使って拘束衣を着せて死刑囚を連れて行った。
死刑囚を引きずった跡には、失禁した跡がついていたと言う。
人間と言うものは簡単に諦めるのに、その死刑囚の抵抗が異様なほどのものだったと語る男。

安藤が話に割って入る。
本当に怖いのは人間と言う話だろう、と。
その時、スミエが安藤に近づき杖で殴打した。
この発言は禁句だったのだ。
さらに殴打された拍子に安藤は持ち込みを禁止された数珠を落としてしまう。
スミエはそれを拾い上げ、燃やした。

怒った安藤は、自分が霊的な存在に否定的である事は知っているはずだと言う。
その上でこのような仕打ちを行うのは我慢ができないと言い、帰ろうとする。
しかしアサノはそれはできないと言う。
接触はもう始まっている、選ばれたゲストであることを忘れるな、と。
さらにユキコもこの場に残ると言う。

安藤の発言によりせっかく三田の話に引き寄せられていた霊気が散ってしまった、と語るスミエ。
そこでみんなで歌を歌った。

次に話をしたのはナガオ。
怖い体験と言えば夢を見た位だ、と言うが助手の男はそれで構わないと言う。
夢の中でナガオは水害にあった地域を物見遊山で回っていた。
廃屋の中に入ってみると、女性がいた。
自分のような物好きが他にもいたのだ、と考え声をかけた。
ところがその女性は簡単に返事をしただけだった。
奇妙なことに、突然女性がここ、と部屋の一角を指差して言う。
そしてこの家で誰がどのような動きをして、どのように死んだかを語り始めた。
あまりにも具体的な話に怖くなり、顔をよく見ようとしたが、どうしてもモヤがかかったように見え、女性の顔を見ることができなかったと語るナガオ。

その体験が怖かったことを確認した他のメンバーは声を上げて笑い始めた。
その時、そこにいる人とは明らかに違う声出の笑い声が聞こえた。
だがテープを巻き戻して聞いてみても、その声は録音されていなかった。

そこでアサノはある実験をする。
先に配ったトランプからまず自分が1枚引く。
メンバーはそのトランプに意識を集中して、手元のトランプを引く。
するとユキコとアサノのトランプが一致した。
何度繰り返しても一致し続けるカード。
霊気が高まっているときには確率の異常が生じると語るアサノ。

突然辺りが暗くなり、日が暮れていることに気がついたメンバーは、今日の実験を終了し部屋に戻ることになった。

安藤は今日の実験がいつもと違うと感じていた。
まるでユキコのために行っているようである、と。

眠れずに部屋を出たユキコはナガオからさっきの力がすごかった、と声をかけられる。
だが、何かのトリックだとユキコは言う。
しかし、ナガオはその発言をあの人たちの前ですると何をされるかわからない、と制した。
そして、最有力候補はユキコだ、と告げるがユキコは何のことかわからなかった。

ナガオはアサノたちの目的は、何らかの形であのように触れたことがある人たちを集め、あの世を呼び出すとことだと語った。
そのための霊媒となる人間、今霊媒を務めているスミエよりも強力な霊媒
が必要なのだ。

ナガオはユキコが行方不明になったときのことを気にしていた。
ハイキングに行き行方不明になったユキコは、捜索が打ち切られた後も探し続けた母親の目の前に、突然草むらで倒れていたと言う。
2ヶ月経ち服はボロボロになり、裸足で発見された。
だがその間に何があったかは覚えていない、と語るユキコ。
だが、ユキコはこちらに近寄ってくる裸足の濡れた女性の足が気になっていた。

その時、片岡が現れ明日に備えて休むように伝える。

翌日、話はスミエから始まった。

スミエは幼い頃弟と2人で山に登っていた。
だが突然登ることができなくなった。
2人で何かの存在を感じ、顔を上げることもできなくなった。
だが何かの拍子に顔を上げたとき、2人が見たものは向こうの山の稜線にいる何かだった。
スミエは弟の手を引き山を駆け下りた。
その夜2人で高熱を出したが、翌朝弟が死に、自分だけが助かった。
しかし自分には体に障害が残った。

アサノはスミエが見たものが、コナンドイルが騙された有名なインチキ写真に写っている妖精に似ていた、と語った。

次に話を語るのはユキコである。

ユキコは家に変な手紙が届いてから、耳元で誰かが囁いている感覚がすると言う。
その手紙は読ませてもらうことができず、母親が燃やしてしまった。
この出来事をきっかけに両親の仲が悪くなり、父親が家を出て行った。
ある日、ユキコが庭で遊んでいるとにかいから母親がものすごい形相で自分をにらみつけていた。
自分と目が合っているにもかかわらず、まるで静止画のように母親は動くことがなかったことに違和感を感じたと言う。
怖くなり部屋の中に戻ったが、玄関のドアが開く音がして、母親が買い物から帰ってきたということがあった。
その母親も死に、遺品整理をしていると押し入れの中から声が聞こえた。
そしてそこには母親にそっくりな人形があった。
おたき上げをしてもらおうと寺にもっていくが、母親だけの問題では無い、と母親の親族を集められた。
そしておたき上げを始めると、肉が焼け焦げていくような臭いがし、参加者は鼻を覆うほどだったと言う。
そして、炎の中で人形が2〜3歩歩いた。
参加者が悲鳴を上げると、人形は焼け崩れた。

ここまでの話を聞いていた三田は、自分の足元に液体が流れてくるのを見た。
そして、男の笑い声を聞き、大声を上げて立ち上がったが、液体が見えるのも声が聞こえたのも自分だけだと気がつき、いったんその場を離れた。

ユキコの話は続く。

人形を炊き上げしたその日の晩、ユキコは自分が焼かれているのを上から見下ろしていた。
人形と同じだと分かったユキコは、目をつぶろうとしたができなかった。
その時悟ったと言う。
まぶたが焼け落ちたから目をつぶることができないのだと。
生きながら焼かれた人はみんな、まぶたが焼け落ちて目をつぶることができないまま死んでいったのだ、と。

そこまで語ると、現場にとても大きな金属音が響き渡る。
それは全員に聞こえており、録音している機械の異常をきたす事だった。

三田はトイレで顔を洗い、鏡に問い掛けた。
「押し入れで見たのは本当に人形だったのか」と。
その瞬間電気が消えて、ライターの小さな炎に照らし出されたのは独房だった。
次の瞬間、アサノと片岡がトイレに入ってくる。
停電したと。

昨日と同じように、突然日が暮れた。
ユキコの話しを録音したテープには、男のうめき声が入っていた。
三田とナガオは混乱し始めるが、アサノは一旦呼び出したものは帰らさなければならず、全員が話を終えるまで実験は続くと言う。

話をしていないのは安藤だけだ。
話をし始めようとした時、スミエは安藤に人を殺しただろう、と指摘した。
そして安藤もそれを認めた。

安藤は怖いという感覚がわからず、その感覚わかるためにこの実験に参加した。
そんなにあの世に興味があるならば、誰かを殺し化けて出てくるか試してみれば良いとすら考えていた。
それで、当時付き合っていた彼女を殺した。
彼女は二股をかけており、自分と付き合っている事は誰も知らなかったと言う。
殺す理由はきちんと話してから殺した、だが彼女が必死に抵抗した。
彼女を殺してから、彼女を殺した自分と夢なのではないかと感じている自分を認識したと言う。
彼女の彼氏が犯人として捕まり、驚くことに彼氏は自分がやったと告白した。
ある日、自分の服のポケットに数珠が入っていた。
自分でそんなことをするはずはなく、その数珠が「お前が殺人を犯したことを知っているぞ」と言う主張に感じた。
それが怖くなった。

ユキコが突然立ち上がり安藤のポケットを指差す。
そこには昨日燃されたはずの数珠が入っていた。
そして、ユキコはその場から立ち去る。

アサノは「選ばれたのは安藤だ」と言う。
そしてある紙を差し出す。
それが、ユキコが話していた手紙だと言う。

ユキコは目の前の炎を見ていた。
そして倒れ込み、駆け寄った安藤に抱きつく。
そして近づいてくる裸足の女が母親であることに気がついた。
だがその母親は、ユキコの耳元で「お前はユキコじゃない。ユキコはすり替えられた」と言う。

その言葉を聞き、周りが何も見えないようにユキコは歩き出す。
参加者は安藤を捕え、首輪をする。
アサノは「スターリンの恐怖政治こそボリシェヴィキの究極の形態だ」と言い、スミエは「死は恐れる事は無い。魂は永遠に不滅」と言う。
そして、首から大量の血を抜き取り始め、それを入れ物に貯めはじめた。

ユキコが光の中に歩いて行く。
ナガオはあの世がやってくるのかと思ったが、スミエは「あの世何かあるはずがない。化け物を呼び出すしかないのだ」と語る。

その時、ユキコには「お前はユキコじゃない。ユキコはすり替えられた」と言う言葉が響き、彼女は本物のユキコを返してほしいと願った。

光から毛布に包まれた何かが落ちてきた。
ユキコの目にはそれは少女の遺体に見えた。
だが実際は木の枝が落ちてきただけだった。

去っていく光に、スミエは行かないでくれと懇願するが、アサノは実験を失敗したと語りかける。
そして、片岡がそこにいる全員を次々と射殺し、自らも頭を撃ち抜いてて死んだ。

全員が息絶えた後、木の枝は少女になった。
そして母親を探し求めて外に出た。


ここで映画は終了する。

さっっっっっぱりわかんない…
何がしたかったのこれ。
どこに恐怖を感じればいいのか、以前に、ストーリーが理解できません。
観客も一緒に体感…何を?

カメラアングルにこだわったのはよくわかりました。
だけどよくわかるのはそれだけでした。

後は…何を語ったら良いのか全く判りません。
なので何も語れません…
だから何も語りませんw

私にはついていけませんでした。