愛してやまない007についてのレビューを書き溜めていたので、前編と後編でまとめました✨

何度も何度も観返す大好きな作品もあれば、
一度観たきり、もう二度と観なくていい(そうは言っても観ちゃうんだけど)と思う作品まで様々(笑)

ネタバレあり&赤裸々&ひとこと感想リレー!👏( ˊᵕˋ )


■ショーン・コネリー主演

第1作「007 ドクター・ノオ (Dr. No)」 (1962年)👙

村の人たちが「竜がいる竜がいる!!」って必死に恐れていた怪物は、実は変てこな機械で、
ハニーという変な名前の女が貝殻を拾ってる妙な話



第2作「007 ロシアより愛をこめて (From Russia with Love)」 (1963年)🇷🇺

1作目から一転して、いったいどうしたんだと心配になるほどの突如シリアスな作品。
ジプシーのダンスのシーンが好き
ボンドガールがおバカっぽくて、
ハリウッド映画黄金期にガチンコで挑んでいた感じがよい!

第3作「007 ゴールドフィンガー (Goldfinger)」 (1964年)🌌

ボンドの頭にアヒルが乗ってる謎の可愛い冒頭から歴代ボンドガール史上最も変な名前の女 

最初スーパーマヌケそうなのに突如知性を発揮する悪役、

そして無駄に恥ずかしくなる効果音…

移動距離も少なくて愚かな悪役のおかげでストーリーも分かりやすい。

色々な方面で007史上最高かも。

「ビートルズって騒がしい」というセリフも、時代を感じて好感度大!そして、Live and let die、Skyfallに次ぐ素晴らしい主題歌





第4作「007 サンダーボール作戦 (Thunderball)」 (1965年)🌹

ショーンコネリーのイケメンさを持ってでも、
あの変なタケコプターみたいに飛ぶ姿、ピチピチの短パン、女をナデナデするミンクは、目を背けたくなるほどのシュールさを感じざるを得ない。
ボンドちょこまか動きすぎ。
悪役も賢すぎてよくわからん。さすがスペクター!
観終わって、それで結局どうしたの???となった作品

第5作「007は二度死ぬ (You Only Live Twice)」 (1967年)👘

心の底から軽蔑してしまう、最も愚かな007
ボンドに本気で引いてしまいました。
ツッコミどころ満載で、何もかもがおかし過ぎてむしろ笑えない!
なにより日本人の女の子軽すぎ。
何も考えたくない時に最適かも。。。あー本当に嫌だ。


第7作「007 ダイヤモンドは永遠に (Diamonds Are Forever)」 (1971年)💎💍

あの気持ち悪い2人は結局なんだったんだろう…
ボンドがおかしすぎて、だんだんプロフェルドがまともに見えてくる。
そろそろショーンコネリーが嫌いになりそう…
そして最もイラっとするボンドガールに認定


■ジョージ・レーゼンビー主演

第6作「女王陛下の007 (On Her Majesty's Secret Service)」(1969年)👑

おかしな人かと思うぐらいボンド独り言多すぎ
どこにでも現れ何度でも殺してこようとするおばちゃん怖すぎ。
なぜか結婚し、なぜか奥さんは即殺されてしまう…唖然とした。



■ロジャー・ムーア主演

第8作「007 死ぬのは奴らだ (Live and Let Die)」(1973年)🎺

Paul McCartney&Wingsの主題歌とニューオーリンズの雰囲気が最っっ高なんだけど、なんだか雰囲気の無駄遣いが多い。
ボンドの女遊びが落ち着いて、
アクションも落ち着いて、
なんだか、肩透かし…。


第9作「007 黄金銃を持つ男 (The Man with the Golden Gun) 」(1974年)🔫 

グッドナイトという変な名前の女に終始イライラさせられっぱなし。
前作で登場した保安官の再登場がすごくよかった。
あとは、なんと言うか、わざわざ世界を巻き込まなくても済む話


第10作「007 私を愛したスパイ (The Spy Who Loved Me)」(1977年)🐫

ボンドガールNo. 1!
エジプトのシーンもとても素敵
雰囲気も良し。ストーリーも良し。シナリオも良し。
久しぶりにとてもよかった!


第11作「007 ムーンレイカー (Moonraker)」(1979年)🌙🌠

これも最高傑作!リオのシーンとイタリアのシーンが素敵!!
設定がぐちゃぐちゃだし、おまえスペースシャトル操縦できたんかい!!というツッコミは置いておいて、
ジョーズもいいキャラしてて素晴らしい
それにしても、His name is Jaws. He kills people.の紹介はおかしい(笑)




第12作「007 ユア・アイズ・オンリー (For Your Eyes Only)」(1981年)💥

んー。キャラが立たないし、設定もわざわざこのシリーズに入れなくてもいい感じだし全体的にいまいち。悪くはないけど、んーいまいち、それに尽きる。

第13作「007 オクトパシー (Octopussy)」(1983年)🐊

ワニになったりピエロになったり…大忙しの仮装大会のようなジェームズ。なんだかなぁ。
インドがとても綺麗!


第14作「007 美しき獲物たち (A View To A KIll)」(1985年)👴

クリストファーウォーケンのサイコパスぶりが素晴らしい
ロジャームーアもこれにて見納め…もうすっかりおじいちゃんです。

後編に続きます😊

『カフェソサエティ』観てきました!!

 
それでふと気になって遡って観たのがこれ。
 
『誘惑のアフロディーテ』(1995/アメリカ製作)
Mighty Aphrodite
監督
脚本
主演
全部ウディ・アレン
 
色々な映画をひっきりなしに出し続けるウディ。
本当に天才なのですが、まあそうは言っても、まぁまぁな筋書きの映画もチラホラ。
そんな中、あっぱれお見事ウディ脱帽ストーリーのひとつに選べるハイレベルな映画。
他のウディ作品にない特徴的要素としては、
ギリシャ神話のコロス(Chorusの語源≒ギリシャ神話の語り部たち)による戯曲が、ストーリーの合間合間に入ってくるところ。
題名のアフロディーテは美神と呼ばれているギリシャ神話の女神のひとり。
真実を伝えるティレシアスに、悪い予言ばかりするカッサンドラ…
ウディの映画に頻出のモチーフ死神、悪魔、そして神様。今回はギリシャの神様たちが出てきてしまうのです。本当に崇高というか、すごい深い。
 
この人たち、本編と関係なしにナレーター役を務めるのですが、なぜか突然現実世界に出てきてウディにアドバイスしたり、ラストはコロスの世界にウディが迷い込んだり…またしても次元が分からなくなる実験的な撮り方を披露してくれます。
 
 
本編の内容はレニー(ウディ・アレン)とアマンダ(ヘレナ・ボトム=カーター)夫妻が養子を取って育てているうちに、
レニーは顔もイケメン、賢くて聡明で、性格もいい息子があまりにもいい子に育ったので、
産みの母は誰なのか気になって仕方ない日々を送ることになります。そして、愛息子の母を探し始めます。
 

そして、やっとの思いで見つけ出したのが、リンダ・アッシュ(ミラ・ソルヴィーノ)という女性。
なんと彼女、現在倡婦、元AV女優という強者(笑)レニーがあれやこれやお節介を焼いて、更生させようと奮闘するお話。
リンダは下ネタ下ネタ下ネタのオンパレード。
あぁウディ、本当にあなたという人は。一体何なのでしょうか…。(笑)
下ネタなのに、下品じゃなくて、頭のいい下ネタというか、なんか心地よい。
このリンダ・アッシュ役でミラ・ソルヴィーノはアカデミー助演女優賞を受賞しています!
なんと彼女、アホっぽい高い声を出すために、ヘリウムガスを吸いながら撮影したんだそう。
そんなことを思いついて提案するウディ。
ラストもなんだか違和感がある、ウディらしい結末だけど、
これが彼の変態ワールドの世界観なんだなと妙に納得できます。
この映画も例のスキャンダルがあった直後の作品。
自身の無秩序な恋愛観を開き直って見せてくれます。
相変わらずのニューヨークへの愛と、人生への悲観的な情熱、そしてやはり全ての答えは愛という形での収束。
 
脚本の力をとことん信じてるんですよね。
 
ウディらしさを全開に感じたければ、絶対観るべき1本です。
 
UNEXTで視聴可能です!

最近、知人との会話でふと出てきたこの映画。
久しぶりに見返したらやっぱり何もかもがおかしい。


『美味しい生活』
Small Time Crooks(2000年、アメリカ製作)
監督
脚本
主演
ぜーんぶウディ・アレン。

Wikipediaにはクライムコメディと書いてありますが、
まさにそれ。犯罪映画であり、最高のコメディなのです。( 笑 )

主演は笑いの神ウディ、脇役にマイケル・ラパポート、ジョン・ロヴィッツというコメディアンの面々。
これで面白くなかったらただの駄作です。

相手役はトレイシー・ウルマン、
そしてかの有名なイケメン俳優ヒュー・グラントも出ています。

あらすじは本当に馬鹿げていて、
元ギャング(なんだそれ!なんだそれ!笑)だったレイ(ウディ・アレン)は街をぶらぶら歩いていた時にふと、とあるアイディアが浮かびます。

 
銀行強盗をするために、近くの物件を借りて、そこから穴を掘って地下の金庫にたどり着けばいいんだ!というもの。
 
穴を掘るだけだと警察に怪しまれてしまうので、
形式上の店をやろうと、奥さんのフレンチー(トレイシー・ウルマン)の協力を得て、クッキー店を開きます。
そしたらなんとそのクッキーが大ヒット。
フランチャイズ化の話も来て、ついに2人はクッキー大企業の経営者に。
大金持ちになってしまうお話。
 
ここまででも十分ハチャメチャでおかしいのですが、
ここから先さらなる混沌が続きます。
 
大金持ちになったレイとフレンチーは、フレンチーの長年の夢だった社交界デビューを果たします。
フレンチーはポールダンサー、ネイリスト、クッキーやさんを経て社交界デビューを果たした訳なのですが、
洗練された文化人になるべく、
オペラ、絵画、クラシック音楽、文学、アンティーク品の猛勉強。
挙句の果てに辞書をAから読んでひとつひとつ覚えるという勉強家。
なんというか、その姿が本当に滑稽です…(笑)
スノッブとはこのこと。
 
こーんな服を着たり、
ゴテゴテのインテリアにしたり…
おもしろい。
 
本当は強盗や泥棒を職業にして
貧しくても、部屋が狭くても、休みの日にソファーに寝転んで野球をテレビで見たり、チャイニーズレストランのデリバリーを食べたりという生活がしたいレイ。
頑張ってフレンチーに付き合っていくところが、本当におかしくて笑い転てしまいます。
 
 
ウディ・アレン自身は、オペラや絵画、文学の知識はものすごくあって、文化的なもの好きなんですよね。
博識で、洗練された趣味も持っている一方で
テレビの野球中継を観るのもチャイニーズのデリバリーもファーストフードもビールバーも大好き。
そんな彼が繰り広げるこのストーリーはすごく説得力があって、
幸せってなんなのか、豊かさってなんなのか、
ほんのすこーしだけ考えます。(笑)
 
そして、世界中で大人気のイケメン俳優ヒュー・グラントのはんぱない無駄遣い。(笑)
こんなしょうもない役を彼にやらせるのも、ウディだからできること。
 
「頭のいいバカ」ウディ節大炸裂の映画です!
 
ちなみに邦題の『美味しい生活』ですが、
公開当時ウディが広告塔を務めていた西武百貨店の広告用キャッチコピーにかけて訳されたそうです。
 
このコピーを手がけたのがあの糸井重里さん!
ウディ映画にしては珍しくウマい邦題になっています。
なんにも考えたくなくなった時、
ウィットに飛んだお馬鹿映画が観たい時は、
この映画をほんの少しだけおすすめします。(笑)
 

UNEXTで視聴可能