真夜中の足浴 | スローライフ?とパタパタママの育児日記

真夜中の足浴

昨日の夜勤中のできごと。


23時台からずっと部屋でガサゴソ物音を立てていた利用者のエイコさん(仮名)。

ついに部屋のあかりがともる。

私「(ため息)」。


日中笑顔で対応出来ることも、夜は違う。

日が暮れて施設内の明かりが消え、スタッフが私がひとりになった途端、何かが変わる。

きっと、魔物が潜むってこういう感じなんだろうと時々思う。


お年寄りが眠りが浅いのは当たり前。

トイレに何度も起きるのも仕方ない。

夜勤は仕事なんだから、私が休んでる場合じゃないってことも分かってる。

でも、一人になると五感が過敏に反応して、些細なことでもイライラしてしまうことがある。


そんな時こそ、深呼吸して……つくり笑顔に見えないつくり笑顔を準備!

私は女優。

そして、陰険な介護職にはなりたくないから。


「眠られないの。おがしんでろ、私」とエイコさん。

私「誰だってそんな夜はあるよ」

「ううん、やっぱり変だな。ごめんの電気までつけて」

私「エイコさん、足だげお風呂さ入てみる?気分変わっがもよ」


早速、エイコさんのズボンを膝までたくって、桶にお湯を入れて、足をひたしてもらった。

「私、人さほどこすごどさは慣れっだんども、こんなごと思いがけない…」

と、エイコさんは突然両手で顔を覆った。

私「エイコさん!そんな大したごどしてねよ!!」

「ううん、眠られないってごどより、あんたのその気持ちが嬉しぐで、私泣いっだな」


ほんの数分間の足浴。

本当に大したことではないのに、エイコさんは勿体無いような言葉をたくさんくれた。


夜勤。

日中ゆっくり関われないお年寄りと、一対一で心を通わせるにはもってこいの時間。

それまでの考え方を恥ずかしく思った。

そして、夜勤をもっと楽しもうと思った。


ありがとう、エイコさん。

これからもよろしくね。


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続き。


朝食後エイコさんは、突然帰ると表情が険しくなった。

「○○小学校に荷物届けねばねがら。それ終わったらすぐ戻ってきますから」

何を説明しても無駄。

夜勤明けの朝8時。疲労もピークを迎えようとしている。

私の他には就業前時間前のスタッフが1名。

私が行くしかない。

エイコさんに、私の仕事が終わる9時半までには必ず戻ってくると約束してもらう。


エイコさんは昨晩の足浴のことなどきっとすっかり忘れている。

それでもエイコさんは、私との早朝ドライブを満喫している様子。

今日は、天気も良かったし! 夜勤明けなんて関係ないし!

私も妙にハイテンションになって、エイコさんとのドライブを大笑いで楽しんだのだった。