ミャンマーぶらぶら (2015/3/10-3/13 ヤンゴン・バゴー・バガン) | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

「…しかし、もう結構息苦しい。日常の雑事を全てとりあえず収めるべき場所に収めて(あるいはなかったことにして)深夜に荷物をまとめ、えいやっと部屋を飛び出す、あの一瞬をやっぱりどうしても愛してると思う。」(小山田咲子)


…というわけで、かれこれ半年も日本に留まっていたのでもうそろそろ限界。
関空発のAirAsiaに飛び乗って、懐かし3度目のKLでトランジットしてミャンマーMyanmar(ビルマBurma)はヤンゴンYangonへ。まだ訪れたことのない幾つかの東南アジアの国を散策しようと飛び出した3月でした。

今回の3ヵ国(ミャンマー・タイ・ラオス)で、延べ訪問国数は51ヵ国目。実国数では37ヵ国目。ようやく。
行けるときに行っておきたいので、あと2年で計100ヵ国くらいまでは訪れておきたいと思うのだけれど、そうは問屋が卸さないかしらん(・ω・)


3/10

深夜便で飛んだので、ヤンゴンYangonに着いたのは3/10火の朝9時。
ミャンマーは他の東南アジア諸国よりもIT化が進んでいないイメージだったけど、直前にネットで情報収集した感じでは特にココ1~2年でだいぶネット環境や交通事情が変わっているようだったので、まぁ何とかなるべとけっこうお気楽スタート(*´∀`)

結果として、ヤンゴン国際空港RGNはWiFiが飛んでいるので無問題でした。超便利。
ただ両替については、空港のexchangeは前情報通りUSD・EURO・シンガポールドルしか両替できないので、日本でUSDに替えていくか、あるいは海外キャッシングできるカードを持っている必要はあります。
2012-11-08 海外へのお金の持って行き方
私はいつも通りVISAの海外キャッシングで楽々♪
とりあえず150,000チャットKyat(MMK)両替しました。(≒18,000円。レートは1,000チャット≒120円換算)
日本からお守り代わりに100ドルだけ両替して持っていきましたが、これはお守りで済みそうデス◎

ちなみに空港のATMは、baggage claim内に1台あって外にも2台はあるので、内のATMがcash切れ等で引き出せなかったりしても慌てなくて大丈夫です。
(ATMは街中にあります。また街の闇両替やマーケット内の両替所なら日本円からの両替も可能です)


公共交通はまだ発達していないので、空港から街への移動はタクシー。
空港で話し掛けてくるタクシーの運ちゃんは20,000チャットからで値切っても10,000は切りそうになかったので、税関を出てすぐのところのオフィシャルなタクシーでお願いして8,000チャット(960円)。

街への道すがら整理された塀に囲まれた家々を見ていると、何だか南アフリカやザンビアを思い出す感じの風景です。庭付き塀つきの家々と、道路と歩道と路肩の感じとか特に。植民地時代に整理されて作られた街、かぁ…。

30分強で街中に着いて、今日のお宿はこちらCHAN MYAYE Guest House。


宿に着いたとき、事前にhostelworldで予約してたのに予約が見当たらないという若干のトラブルはあったものの(それくらいは途上国を旅してたら日常茶飯事)、無事14ドルでドミトリーゲット。


なお宿予約はいつもhostel world等のサイト経由なので知らなかったですが、実はこの宿は歩き方にも載ってるらしく日本語の情報ノートまでありました。せっかくなので街に繰り出す前にパパッと目を通して、バスターミナルまでの格安での行き方とか有難く頂戴しました。素晴らしい。
ネット社会なご時世ですが、まだこのアナログな旅人ノートが生きる場面てあるんよねー。


実はミャンマーには4日しかいないので、とりあえずバガンBagan(世界三大仏教遺跡の一つ)だけは見に行こうとバス会社が軒を連ねるという駅の反対側の怪しいエリアへw
明日の夜行バスでバガンに行って、そのまま日帰りであさっての夜行バスでヤンゴンに戻ってくる行程でチケットを取りにいきます。


ただ、たぶんここ正確には「バス会社が軒を連ねてる」んじゃなくって、みんな代理店でした。軽く値段を見比べたらほぼ変わらないので適当な店舗に声かけたら、結局そこの担当者からバス会社に電話かけて予約確定してチケット発行してくれたので。

「VIPそれともノーマル?」と言われたので、夜行バスは極力快適が良いのでVIPで。片道18,500チャット。往復で37,000チャット(4,440円)。まぁだいたい歩き方の情報通りの価格帯なので良いでしょうー。

「20時にバスターミナルから出るから19:30までにバスターミナルまで行ってねー」

と言うので「バスターミナルってどこ?」と確認したら、けっこう郊外なのね。空港の近く。
となるとバスターミナル移動は極力減らしたいので、今日はヤンゴンYangon観光して明日にバゴーBago、そして明日の夕方にバゴーから直接ヤンゴンのバスターミナルに戻ってこれたら効率的なんじゃない?という動きで行くことにしました。どうなることやら。



昼はボーヂョー・アウンサン・マーケットBogyoke Aung San Marketをプラプラ歩いて、隣接してるレストランで適当に。初飯で相場観がまだないので、若干吹っかけられたぽいけどまぁいいかということで4,500チャット(540円)でおかずとご飯とジュース。ただの炒め物すらかなりオイリーなミャンマー料理の洗礼。お腹壊さないといいなぁ。


さらに午後はヤンゴン観光。
せっかくの仏教国なので、代表的なパゴダ(=パヤー≒仏塔あるいは卒塔婆)を巡ります。

シュエダゴォン・パヤーShwedagon Pagodaへは、歩き方的にはタクシー利用?と思いつつ、距離的には歩けそうだったのでてくてく歩いて向かうこと30分弱。30℃の暑さにバテつつも無事到着。ついでに外の露店で水を買って300チャット(36円)、お菓子200(24円)。そうか、これがローカルの相場か。
入場料8,000チャット(960円)。あとパヤー入口で靴を預けて1000チャット(120円)をお布施。なるほど、パヤーを回るならサンダルで、あとビニール袋持参の方が良いですね。




有名なだけあって煌びやかな仏塔でした。タイの寺・遺跡巡りに行ったのはもう7年も前だからはっきりと覚えてないけど、タイよりさらにキラキラしてたかしら?(いやどうだろう?)

あとコレは旅人豆知識ですが、午後に裸足でパヤーを歩くと足の裏が火傷します。行くなら午前中のうちがオススメ。けっこう日陰に走って避難しながらの見学になってしまった。

なおこのパヤーはフリーwifiが飛んでて、しかもローカルは入場料タダなので、日陰(境内的な)ではローカルの若者もおばちゃんもそして仏僧も寝転んでスマホをいじってる姿に衝撃を受けます。
一方で、熱心に拝んでいるローカルも仏僧ももちろんいます。ぱっと見ヤンチャな若者カップルが突然正座して拝み始めたりする姿をみると「さすが仏教国…っ!」と思いつつ、同時に同空間に存在するネットに夢中な人たちとのギャップが一種異様です。


街の中心部に戻って、今度はチャイナタウン・インドタウンへ。
個人的な感想としては、思ったほどチャイナタウンしてなかったし思ったほどインドタウンしてなかったです。
世界を旅しているとき、アジア飯に飢える度に世界各地のチャイナタウンには本当にお世話になりましたが、世界のチャイナタウンはまず「中華門どーん」と構えて「ここはおれらが領地!」みたいなアピールが強かったんですが、ココはそういうのほとんど感じませんでした。何ていうか、ごく自然に街に馴染んでいる感じ。逆に珍しいです。
すぐ隣国でこれまでの長い歴史がその調和を生んでいるのか、あるいはビルマ人の寛容さが華僑にそうしなければならない危機感を与えなかったからなのか…。
時間があればもう少しゆっくり歩いてその実際を感じたいです。

途中であの台湾とか東南アジアで良く飲む、黒い寒天の入った甘いドリンク(名前忘れたw)を露店で買って飲んで(100チャット(12円)、超美味!)


スーレー・パヤーSule Pagodaもついでにお邪魔して(靴200チャット24円、入場3000チャット360円)、



日差しの強さに長袖必要だと諦めて白ワイシャツ買って(2500チャット)、
宿に帰ってシャワー浴びて一休みして、
夕食はまたてくてく露店がある辺りを散歩して、なんか混ぜたヌードルを「隣の人と同じの頂戴」で注文して(700チャット=84円!これがローカル価格か!)

(あと写真はないんですがミャンマーの人はお金を受け取るときのしぐさが丁寧ですごい恐縮します。右手を差し出して、左手は右手の肘くらいに添えてそっと手を出してお金を受け取るんです。素敵)

サトウキビジュース飲んで(300チャット=36円!ライムも絞ってあって超美味!)



あとは宿に帰って明日以降の旅行の計画と予約を済ませて、今日のところはとっとと休みました。
地味に夜行フライト明けだったしねw

さー明日からはがしがし動きましょうー。


3/11

今日はひとまずバゴーBagoへ。
バスにしようか電車にしようか迷って宿のねーちゃんに聞いたら「絶対電車よ!駅が近いし断然安いもの!」と言うのでてくてく中央駅へ。


例によってアジアのローカル駅はほぼ英語が通じないので多少は苦労しますが、旅の必需品ペンとメモ帳で目的地書いて渡したりして無事購入。「(席のクラスは)first or ordinary?」と聞いてくるので(向こうも外国人慣れしているのかそーゆー最低限の英単語は使ってくれます)、いや2~3時間だしordinaryでいいやと買ったら500チャット(60円)。これもしバスで行ったらバスターミナルまでタクシー8,000チャット+都市間バス8,000チャットで16,000チャット(1920円)。1920円が60円て…。これが途上国の旅ですなぁ…。


そうそう、駅で電車待ちしてる人とか、あるいは露店でモノを売ってる人とかも、ヒマがあれば新聞や本を読んでいる人がとても多い印象を受けます。あまりにあちこちで見かけるので気になって、経済水準に比べて識字率高いんかなーと思って調べてみたら普通に90%超えてるんですねー。面白い。この辺りの経済・政治・教育等は、国の一側面だけ見てもわからないことがたくさんあります。
何にせよ、周りの人々が本や新聞を読んでいるという環境は個人的にとても落ち着きます。そういう環境と雰囲気が好き。


電車の車内。席がソファではなく木ということ以外は別に違和感ないです。タイとかもこんな感じだったし、まぁこれがスタンダードなんでしょう。




東南アジアな情緒が溢れる車窓からの眺め。


意外と時間かかって3時間でバゴーの駅に着いて、さて半日観光です。
寄ってきたバイクタクシーの客引きのあんちゃんが、市内のパゴダの共通入場券込みで15,000チャット(1,800円)で良いとプッシュしてきました。共通入場券が5,000チャットするはずだから、バイクであちこち回る分は10,000チャットということ?それって値切る必要ないくらいの価格帯だなぁと思い、不思議に思いつつも他の人探して交渉したりするのもタイムロスだし面倒なのでdone。正直どこに行ってもどうせ同じようなパゴダでしょ(ry という信心深くないワタクシなので、お任せで回ってもらうことにしました。




最初に行ったのは、若い修行僧のための僧院チャカッワイン僧院 Kya Khat Wain Kyaung。
ミャンマーでも指折りの規模の修行僧院だそうで、常に1,000人以上の若い僧侶たちが集団生活しているそう。


シュエモード・パヤーShwemawdaw Paya。
ミャンマーの3大パヤーの一つ、らしいです。で、ココでバイクタクシーのあんちゃんの安さの理由がわかりました。「こっちこっち」って裏から上がってって、表には回らずに引き返して帰ったの。つまり入場券買ってないんね。他のトコロでも共通入場券必要なトコロあると思うけど、すべて同じように突破するつもりなのか…。



有名なシュエターリャウン寝仏ではない、どこかの寝仏。ココはそもそも入場券不要。なるほど、こうやって入場券買わずに済ませて、15,000チャットを丸々収入にすると。良く考えてるなぁ逞しいなぁ…。
でもワタシもこうして似たようなモノ見れればあえて「シュエターリャウン寝仏を見たい」と言うほど本気で仏教観光したいわけではないので、ある意味win-winですね。苦笑


ミャッ・タ・リャウン寝仏 Mya Tha Lyaung Reclining Buddha。
お外にいらっしゃいます。存在感大。


シュエグーガラー・パヤー Shwegugale Paya。(たぶん)
たぶんなのは、シュエターリャウン寝仏のパチモンの前例があったのでw、看板を確認していない以上確証が持てず。まぁ「仏塔の内部に仏像が並んでいるスタイルもある」という実物が見れたのでワタシ的にはシュエグーガラーだろうが別のだろうが全然OKですw
地元の修学旅行的な子どもたちが来ていて、なぜかぐるぐる追いかけっこになってしまったトコロ。


マハーゼディ・パヤー Mahazedi Payaからの眺め。
地図的にはシュエターリャウン・パヤーの近く。ガイドブック的にココが「唯一中腹まで登る事ができる」とのことなので、実際に登れたココはたぶん本物ですw バゴーの市街を一望できます。


日本人慰霊碑。
来るときのフライトでビルマの竪琴を読んでたので、何だかその内容を反芻してました。




という感じの、バイクタクシーでのバゴー半日観光でございました。
時間がない中でまぁ詰め込めた半日になったでしょうー。あんちゃんありがとね。

帰りはバスでヤンゴンへ。バイクのあんちゃんが歩き方情報より安い5,000チャット(600円)でイケるというのでお願いしてみたら、バスというよりピックアップに毛が生えたくらいのバスでしたw がまぁ移動できるなら良し。
ヤンゴンに着いたら高速バスターミナルではなくピックアップが集まる別のターミナルで降ろされたのでタクシー移動が必要になったものの、無事に高速バスターミナルまでたどり着いて夜行バスに乗れましたとさ。


…ちなみに、夜行バスは行きも帰りも日本製の夜行バスの払下げだったことをここに報告いたします。(行きのバスは座席シートに「新潟交通」とはっきり書いてあったw)


3/12

午前5時バガンのバスターミナル着。早すぎ。
客引きがわらわらやってきて、一日ツアーで50,000チャットと吹っかけてきた馬車のおっちゃんを値切って35,000チャット(4,200円)でdone。歩き方よりちょい高いけど、丸一日人と馬車を貸し切るわけなのでまぁ許容範囲でしょう。


ひとまず朝日を拝みに行きます。




最近は朝日を気球から拝むというブルジョアジー向けの遊びが流行っているようですが、プロレタリアートな我々には関係のない世界デスネ(・ω・)


朝日を見て馬車に戻ると「兄弟が別の日本人をお客にしたから2人一緒の馬車で良いだろう」(拒否権なし)ということで、愛知県立のYusei君(19歳)と一緒に一日観光することになりましたw
まぁこれも一期一会ということでww
…ちなみに、この程度のことは途上国を旅してたらいくらでもある話で、こーゆーのに慣れてしまえばこの馬車ガイドの人はとても良い人でした。
連れてってくれるレストランも良心的なトコロだったり、当たり前に割り勘だったり(国にも寄りますが客が奢るの当たり前ってガイドって多いんですよねー)、帰りのバスターミナルまでのピックアップも手配してくれたり。

良いなぁ。ミャンマーの人好きになれそう。



そんな感じで、あとはひたすら馬車で移動しながらなすがままのバガン観光です。
ワタシはバガン全体をゆるりと見れれば良くって特にどこに行きたいという希望もないので、目的地はお任せでお願いしましたw














あと、ミャンマーは3月~5月が学校が休みの時期に当たるので、家族連れも少年仏僧もたくさん来てました。バガンはビルマ人にとって、韓国の慶州のような、日本の京都のような土地みたい。




そんなこんなで、あっという間に夕焼けです。(書くのめんどくなったわけではありません!)




…バガンは確かに、行った人が「一度はぜひ!」とオススメするだけの土地でした。
仏像と仏塔を見過ぎて食過気味になりますがw、確かにココでしか見れない景色がたくさんあります。
目に焼き付いて離れない瞬間的な光景もあります。
来れて良かった…。



…というわけで。
今夜の夜行バスでヤンゴンに戻って、明日は空港に戻ってバンコクに抜けます。
実質3日のミャンマー。短すぎたけどまず初めてとしてはこんなもんでしょう。
また来ます。