伊江村立診療所 (2/20 沖縄県国頭郡伊江村) | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

沖縄本島の北部、本部(もとぶ)港からフェリーに揺られること約30分で、近くて小さな離島、伊江島(いえじま)に着きます。


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伊江村立診療所は、人口5,000人に満たない伊江島の、島で唯一の医療機関です。
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ちなみに、こちらの名称が「伊江村(いえそん)医療保健センター」となっているのは、こちらの建物には診療所のほか、歯科医院と役場の福祉保健課が入っており、まさにココひとつで島の医療・保健のすべてを担っているからなのです。


伊江村立診療所のスタッフ体制としては、

・医師:2名
・看護師:6名
・放射線技師:1名
・理学療法士:2名
など。

これが人口5,000人、一日患者平均約110人に対して多いのか少ないのかは…今後全国の数値なりを比較検討していきたいと思います。
(たぶんそういう統計数値の評価分析ってけっこう自分に向いている作業な気がしているので…)


無床診療所なので、入院が必要な患者さんはすべて本島に移送します。
年間の移送件数は約150件ほどになるそう。
単純計算すると、月10件以上、3日に1人ペースですね。
日中なら定期フェリーに乗せて、夜はチャーターしている漁船で搬送して、緊急時はドクターヘリが飛ぶそうです(ヘリは名護市の北部地区医師会病院から)。


医師は上記のとおり2名ですが、ずっと同じ人がいるわけではなく、3年~5年程度で交代して来ているそうです。
医師がコロコロ変わるのもどうかと思いますが、まぁこれでもマシな方なのでしょうね。○○大東島とか、今は少し長めに居てくれる医師が入っているそうですが、それまでは半年以内に辞めては変わっていたという噂だし…。

そういう意味で、去年の4月に訪れた下甑島(鹿児島県薩摩川内市)の手打診療所の瀬戸上先生が30年以上ほぼ1人(今は研修医が入れ替わりで手伝いに来ています)で診療所医師をしているというのが、如何に半端ないコトなのかが改めて実感されます…。


また、こちらの看護師さんの半分くらいは、伊江島出身の人です。
そして小さい島なので、外から来て働いている人も気が付けばみんな顔見知りになっているような、とてもアットホームな診療所だったのでした。


図らずも、いくつかの僻地・離島医療の現場を見せてもらっている今回の旅ですが、自分の中に「子ども」というテーマがもしなくて、一般の医師として働くのだったら、こんな離島で働くのが将来の理想に思えている今日この頃です。



追記:

伊江島の情報を集めてる時に、

沖縄で離島医療を志す方のための医師募集情報サイト「ゆいまーるプロジェクト

なるサイトを発見しました!!
これは魅力的ですねぇ( ´艸`)
将来に向けてチェックちぇっく…。