あっという間に駆け抜けた6ヵ月の世界一周、忙しく過ごしながらも、十分ではないながらも、それでもやりたいと思ったコトを目一杯はやってこれたと思っています。
世界一周の最初に訪れたアメリカ・カナダでは、2ヵ月を費やしてじっくりと先進的な医療・福祉・教育、そしてソーシャルビジネスの現場を見て回るコトができました。
続いて訪れた国メキシコは、色んな意味でちょっとスパイスの効いた国で（笑）、改めてバックパッカーな旅の感覚を取り戻すとともに情報収集をし、また偶然にも世界中の医者や歯医者や看護師や薬剤師といった医療系の旅人と出会って情報交換する機会もありました。
南米のペルー・ボリビアは、どうしても行ってみたかった自然や遺跡に触れて世界の広さを改めて実感しました。
アフリカでは、計画書に書きながらも内心難しいかなぁと思っていた南アフリカの障害児子どもキャンプにボランティア参加する機会をいただき、
ザンビアでは協力隊の友人を通して医療・福祉・教育の現場をあちこち訪問させていただき、
マダガスカルでは念願のバオバブの木に会うコトで、北大で自然環境を専門に学んできた過去の自分の最後のわがままを叶えさせていただきました。
ヨーロッパは、計画書にはなかった「小児ホスピス」というひとつの重要な現場を視察させていただきつつ、昔馴染みの友人たちとの再会に駆け抜けさせていただきました。
イスラエル・パレスチナは、当初はコドモ系で入ろうと思っていたものの、あまりにも厳しい現状と、あまりにも無知な自分への反省から、今回はパレスチナ現地NGOの活動に参加するコトで、現地のあちこちを回り、現地で踏ん張っている人たちと出会い話し、歴史や現状、宗教や政治や経済、複雑に絡み合った事実を一つ一つ知っていきました。
さらにそれからどうしても「パレスチナの地を離れたパレスチナ難民」の現状についても知りたくて、ヨルダンのパレスチナ難民キャンプで活動している協力隊の友人の元にお邪魔して、難民キャンプの学校で元気いっぱいのコドモたちとも会ってきました。
インドでは体調を崩し、皆さまに心配をお掛けしながらも、何とかコルカタのマザーテレサの家、ムンバイにあるiLEAPのRobertのNGOの学校を訪れ、バラナシでガンジス河の流れに心を浸し、アラハバードのクンブメーラ（ヒンドゥー教の祭典→世界最大の宗教的祭典）も少しだけ見に行くコトができました。
東南アジアは主に再会を中心にしつつも、マレーシアでは宗教的・民族的多様性とその弊害を目撃しつつ、現地でDeafの人（耳の聞こえない人）向けの社会的起業をしている友人と3日間行動を共にしながらたくさんたくさん語り合うコトができました。
ベトナムでは、日本の海外援助の実際について話を聞き現場を訪れ、タイでも楽しい再会がありました。
もちろんそれ以外にも、出会い・再会は毎日のようにあったし、発見・気付きもやっぱり毎日のようにありました。たくさんの人と出会い、助けてもらい、支えられながら、その度に自分自身についても振り返りながら、旅を続けてきました。
タイムリミットが迫る中、後半が本当に駆け足になってしまって、特にインドで一度体調を崩してからは情報発信頻度もだいぶ落ちてしまいましたが、当初の計画書からそれなりに変更がありつつも、それでも当初予定以上にあちこちを訪れるコトができました。
お会いできた皆さま、お忙しいトコロありがとうございました。
今回お会いできなかった皆さま、また近いうちにお邪魔させていただければと思いますので、次の機会にどうぞよろしくお願いいたします。
そしてこれまで、日本で、世界で、この旅を温かく見守っていただいた皆さま。
急な予定変更があったとき、トラブルがあったとき、体調を崩してしまったとき…「もう帰国しちゃおうかな」と思ったコトは実は何度もありましたが、皆さまに支えられて、何とか旅を続けてくることができました。
本当に、本当にありがとうございました。
近いうちに報告会を開催させていただこうと思います。また可能な限り、個別にもご挨拶に伺えたらと思っています。
ひとまずの世界一周は終えましたが、4月の復学までは再び日本の旅を続けますし、近隣諸国にはちょっと行ってくるかもしれません。
また、復学後に4年間残っている医学生生活、勉強にもその他の活動にも引続き目一杯駆け抜けて生きたいと思っています。
「いい加減、いい年なんだから…」
と言われるコトも時々ある昨今ですが（苦笑）、経験を積めば積むほど、年を重ねれば重ねるほど、人はどんどん自由になっていけるのだと実感している今日この頃であります。
旅を終えて一つだけ確信したのは、「自分はまだまだ減速するつもりはないんだな」ということでした。笑
これ以上、一体どこに向かってアクセルを踏み込むつもりなんでしょう…。
ともあれ。
そんなふつつか者な私ですが、皆さまどうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。