こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

介護の疑問:親の介護が始まっても旅行にはいける?

 

答え:うまく介護保険サービスを利用し、折り合いをつければ旅行も大丈夫ですキラキラ

 

  ショートステイなどのお泊まりサービスを使う

例えば何日か続けて介護ができない状態にある時には、ショートステイなど1泊から連泊まで、まとまった期間を利用することができるサービスがあります。

 

これらのサービスは、ご家族の仕事や用事の都合だけでなく、レスパイト目的でも利用できるところがほとんどです。

 

レスパイトとは休息を意味し、介護から一時的に離れてご家族が休む時間を確保することを言います。

 

また「ショートステイを利用するほどではない=1晩くらいなら一人で過ごせる」という状態であれば、普段から利用しているデイサービスや訪問介護の自費サービスを組み合わせてケアの頻度を上げて対応することも検討できるのではないでしょうか。

 

  予約は争奪戦。3ヶ月前に予約が必要なところも

ご家族の用事やレスパイトのために心強い味方となってくれるショートステイですが、場所によっては数ヶ月前から予約が必要です。

 

定期的に利用されている方の予約で空きがないところもありますし、ベッドが空いていても介護職員の人数が足りずに受け入れ制限をしているところもあるからです。

 

そのため、日程が決まったら(もしくは決まりそうな段階でも)すぐに担当のケアマネージャーさんに相談しておくことをおすすめします。

 

お盆やお正月、ゴールデンウィークといった繁忙期に利用したい場合、あらかじめ平日に慣らし利用をしておく方法もあります。

 

祝日などは職員も手薄になりがちですし、医療機関への連絡もつきにくくなります。

 

施設側から見ると、そんなリスク期間に初めて利用される方を受け入れるのは勇気がいることです。

 

普段から利用し、ご本人の病気や人柄、ケアのポイントを施設スタッフさんに分かっていただく。

 

そしてご家族へも連絡がつきやすい(施設に丸投げしない、必要時には連携がとれる)ことを示しておく。

 

施設側からの情報共有やご本人への接し方を見て、ご本人に合う施設かを見極める。

 

そういった事前準備がスムーズなショートステイ利用に繋がりますし、入所施設併設のところの場合は、入所までにご本人が慣れる期間ができ精神的な負担が少なくなることもあります。

 

  完璧な介護はどのみち不可能。割り切りが必要​​

ショートステイやお泊まりデイ(実施しているところは少ない)は、本当にありがたいサービスです。

 

ですが、大勢の利用者様を、少ない介護職員が介護する場でもあります。

 

当然ですが常に一人の方を見守ることは出来ませんし、完璧な介護を求めることは不可能です。

(介護職員は全ての利用者様の安全を確保しようと全力で努めています)

 

いくら注意していても、安全に配慮した設計にしていても、転倒などの事故は起こるかもしれません。

 

それは在宅介護でも同じです。

 

同居のご家族がいても24時間付きっ切りで、完璧に介護し続けることは至難の技ではないでしょうか。

 

そこで「家でも施設でもリスクはある」と割り切って考えられるのであれば、ショートステイなどのサービスを利用して、ご家族は旅行にも行くことができます。

 

でも「常に見ておかないと心配。絶対に他人に預けるリスクは取れない」と考えるのであれば、旅行を諦めてご自宅で介護をされるほうが安心して過ごせると思います。

 

  「どこまでなら妥協できるか」が分岐点

サービスを利用する場合でも、一人暮らしの親御様を遠方から介護する場合でも、とにかく介護には「決断」がつきものです。

 

常に「自分の人生」と「介護(親の人生)」のバランスをとる必要があります。

 

どんな決断の先に後悔することが起こる可能性はあります。

 

それでも介護だけに100パーセント注力する生活は長くは続きません。

 

・これだけは譲れない

・この期間だけは自由に動きたい

 

など、自分の中の核を決めておくと何かを決めなければならないときに少しは楽になると思います。

 

その反対に

・状態が不安定になる季節だから今だけは介護優先で

・後悔をしたくないから、何年でも自分の体力が続く限り介護する

 

など考え方は人それぞれです。

 

どんな決断をしても、全部が正解。

 

ご自分の中の「大切にしたいこと」「妥協できるライン」などを普段から少しずつ、探ってみてはいかがでしょうか。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

「年齢を重ねると脂っこいものが食べられなくなる」

「食べる量が減って、あっさりしたものがいい」

 

こんな声を聞いていたこともあり、私は介護の仕事を始める前、高齢者の食事は和食中心の優しい味付けのものが多いと思っていました。

 

 

  コロッケもスパゲティも人気

高齢で在宅生活を続けていらっしゃる方は「配食サービス」を利用されていることも多いです。

 

配食サービスでは、お弁当の代金を支払うと自宅まで食事を配達してもらうことができます。

 

高齢者向けの配食サービスの多くの事業所では、「安否確認」もしてくださいます。

 

つまり、お弁当を届けた時に無事かどうかの確認をし、異変があれば救急車を呼ぶといった対応をしていただける「食事の確保」プラス「見守りの目が増える」とてもありがたいサービスなんです。

 

そんな配食弁当の献立は、栄養バランスだけでなく見た目の彩も考えられているのでとても美味しそうにみえます。

 

ですが利用者様は毎日のことだからか

 

「今日はあんまり(好きなものが)ないねえー

「これは(美味しそうで)ええねラブ

 

などいろいろな感想を言われます。

 

そこでは意外にも「ハンバーグ」や「コロッケ」といった洋食が人気です。

 

ケチャップやデミグラスソースがかかっているオムレツなども喜ばれています。

 

逆にあっさりした野菜の煮物がメイン料理だったり、白身魚の焼いたものが中心だったりすると、ガッカリされることも多いです。

 

私から見ると、野菜も白身魚も、甘酢餡がかかっていたり、付け合せが綺麗な色だったりとどのメニューも美味しそうなのに・・・。

 

  洋食のほうが柔らかいから?

今の高齢者は世代的に、和食中心で育ったのではないかと思います。

 

それなのに洋食が人気なのは何故なのでしょうか?

 

もちろんその方ごとの味の好みが一番影響しますが、それ以外だと

 

桜洋食は見た目が派手(色や形など)

桜味が濃い

桜柔らかいものが多い

 

こと大きな要因ではないかと思います。

 

食欲が低下していたり、認知機能が低下している場合でも、鮮やかな色合いの食べ物、はっきり分かりやすい香り、などは食欲を呼び起こすかもしれません。

 

高齢になると濃い味のものを好む傾向にありますし(味覚も認知機能の一部なので、人によっては年々低下します)、柔らかいものは噛みやすく、飲み込みやすいからです。

 

  認識・咀嚼・嚥下・消化・吸収

口から食べて、栄養として活用するためには、

 

・食べられるものだと認識する

・噛み砕く

・正しい道へ食べ物を送る(嚥下)

・消化して

・栄養を吸収する

 

といった身体能力が必要です。

 

普段は無意識に行なっていることですが、認知機能が低下したり、どこかの機能に何らかの問題が起こったりすると、たちまち食べることが難しくなってしまいます。

 

和食でも、洋食でも、どんな食べ物でもいいので、それぞれが「食べたい」と思えるものを安全に摂取し、健康に穏やかに暮らせる期間が長くなるといいなと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

お盆明け、利用者様宅に訪問すると

 

「お花が枯れてきたから片付けておねがい

 

とご要望があることがあります。

 

歩行が不安定などの理由で、お花を運ぶことが難しい方もいらっしゃいますが、介護保険のルールによって、お花の処分を訪問介護で行うことは禁止されています。

 

 

  訪問介護サービスは「家事代行」ではない

訪問介護士はなぜか「ヘルパー」と呼ばれることもあり、「できない家事を手伝ってくれる存在」だという誤解を受けがちです。

 

ですが介護保険サービスで行えるのは、あくまで「介護」だけ。

 

私たちに許されている家事は、簡単にいうと「生きのびるために必要なこと」に限られています。

 

例えば、一人暮らしで身体が不自由で買い物に行けない。食べなければ命が危険だから、買い物代行が出来る。

 

一人暮らしで寝たきりで洗濯が出来ない。失禁したままの衣服を着ていれば不衛生から病気になる可能性がある。他に洗濯を担当できるご家族がいない。だから着替えを確保するために洗濯が出来る。

 

こんなふうに「生きるために必要な」「最低限度」のことだけが介護保険サービスの対象となっています。

 

介護保険サービスは、税金40歳以上の方が支払う介護保険料によって財源のほとんどを賄われているため、「便利な生活」をするために使えないことは当然です。

 

ですがこれだと生活に困りごとが出てきてしまいます。

 

そのため多くの訪問介護事業所では、「自費」という「全ての利用料を利用者様に支払っていただく」サービスも提供しているのです。

 

この自費サービスであれば「仏壇のお花を片付ける」とか「趣味の本を買ってくる」といったことにも対応できます。

 

  法律の範囲内「かつ」ケアプラン記載の内容だけ

さらに介護保険サービスでは、「ケアプラン」に載っていることしか行うことができません。

 

ケアプランとは介護支援専門員(ケアマネージャー)が作成する、介護のための計画書のこと。

 

これは利用者様の身体状況やご家族の介護力、住宅や環境や地域の特性、インフォーマルサービスなど様々な情報を分析した上で作成される「その利用者様だけのための個別プラン」です。

 

その方の強み(環境・身体能力など)を最大限活かし、最低限のサービス利用となるよう考え抜かれて作成されます。

 

どうして最低限のサービスを目指すのかというと、税金の節約はもちろんですが、何よりも「過剰サービスは利用者に害を与える」とされているからです。

 

本来は自分で出来ることも人に頼るようになってしまうと、身体的にも精神的にも能力が低下すると言われています。

 

だから今の能力を守るために、サービスの必要量を見極める必要があるのです。

 

  「身体介護」と「認知症ケア」に力を入れています

一見複雑な介護保険サービスですが、「自立支援」が土台になっていることから考えれば理解しやすいと思います。

 

介護保険法の本旨である自立支援を行うためにも、弊社では特に「身体介護」と「認知症ケア」に力を入れています。

 

「身体介護」とは、オムツ交換や入浴介助などの文字通り身体に関わる介護です。

 

「認知症ケア」は症状の出方により様々な対応を行いますが、「少しの支援があれば今の生活を続けられる」部分の支援を重点的に行います。

 

例えば、一人暮らしで洗濯機の使い方が分からなくなってしまった。でも介護士と一緒なら洗濯できる、ならケアプランに「共に行う家事」としての洗濯介助を入れていただきます。

 

そして一緒に洗濯機の操作をしたり、洗濯物を干したりすることができるようになるんです。

 

この時も当然ですが、一緒に行える洗濯物は「ご本人のものだけ」「同居家族がいる場合は家事支援を利用できない」というルールがあります。

(ご家族も寝たきり、などの事情がある場合は例外です)

 

他にも、歩いてお風呂場までは行けるけれど洗い方を忘れてしまった。という場合も入浴の見守り・促しを含めた「入浴介助」としてケアプランに記載していただき、その方の認知症の進行具合に合わせた介助を行うことになります。

 

こんなふうに介護保険サービスは、色々と細かい決まりがありますが、全ては「税金の適正な運用」と「利用者様の自立支援」のためです。

 

正直、現場では説明してご理解いただくのが大変なこともあります。

 

それでも介護保険法に定められたルールであり、利用者様に害を与えない「より良いケア」をするために頑張りたいと思います。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

子供の頃、夏になると地蔵盆やお祭りなど、普段は出歩けない夜に遊びに行けるのが楽しみでした。

 

日が暮れると今よりも涼しかったような気がします。

 

訪問介護サービスの利用者様からも「昔は地蔵盆でお菓子配ったもんやでニヤリ」というお話を聞きました。

 

ですが今は、日暮れ後でも外歩きには危険が伴います。

 

  夕涼みなんて無理!18時でも30℃を超えています

弊社は神戸の大倉山地域にあります。

 

神戸は山があり、海までの坂道に風が吹き抜けるので関西の中では涼しい地域だと思います。

 

それでも、夕方屋外の気温は連日30℃を超えており、とても暑い日が続いています。

 

できれは陽が沈んだ頃に打ち水をして、外に出て涼しい風に当たりたい。

 

でもこの猛暑ではそんなことは出来ません。

 

  熱中症予防はすぐ「水分!塩タブレット!」と言うけれど

7月頃からニュースやネット記事でも「熱中症」に関するものが多くなっています。

 

そういった記事や、個人のSNSでも「熱中症に気をつけて!」とか「熱中症対策は万全に!」と言うキーワードをたくさん見かけます。

 

でもその前後には「たくさん水を飲んで」とか「水分補給が大事!」「塩タブレットを食べて」とついていることが多いんです。

 

「体を冷やす」「体温を上げない」「深部体温が上がることで生命維持に悪影響」とかいった言葉はほとんど見かけません。

 

確かに水分補給は大切です。

 

でも熱中症の何が命に関わるほど危険なのかと言うと「深部体温(脳と内蔵の温度)が上がること」であって、喉が乾くことではありません。

 

  深部体温|健康な状態では37℃前後

深部体温とは、臓器の温度のこと。

 

私たちが普段、体温計で測っているのは「皮膚温」です。

 

深部体温は皮膚温と比べて、0.5℃から1℃高く保たれており、37℃前後が生命維持や生存活動に最も適していると言われています。

 

熱中症は、この深部体温が上がりすぎた状態です。

 

蒸し暑い環境で過ごすことで、体内の熱をうまく外に逃がすことができず、深部体温が上がりすぎることで様々な不調を引き起こします。

 

これが悪化すると、手足のしびれ・痙攣や意識障害といった重度の熱中症へとつながり、命さえも危険になりかねません。

 

熱中症は初期の軽い状態ですぐ、体を冷やすことが必要です。

 

つまり「暑くてちょっと、ぼーっとする気がする」段階で、すぐに冷房の効いたところだ体を休めたり、保冷剤で体を冷やしたりする。

 

「まだ大丈夫」とか「もうちょっと作業を進めてから」は厳禁です。

 

今、この瞬間にも深部体温は上がり続けているかもしれません。

 

命と健康が何よりも大切です。

 

深部体温が適切な状態を維持できるよう、とにかく無理せず、安全にお過ごしください。

 

熱中症ではなく、本当に脱水症状だったときには経口補水液も便利です。

 

家庭になるもので作れる経口補水液のレシピは、以下の記事をご覧いただけると嬉しいです。

 

 

 

また、今回の記事は以下のサイトを参考にさせていただきましたニコニコ

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

水分を摂っていても熱中症になる」ということを何度か書いて来ました。

 

ですが、本当に「脱水」の症状が出ているときには経口補水液があると便利です。

 

 

  経口補水液の作り方、量別・測り方別に。

経口補水液の材料や作り方をいくつか調べましたが、どれもほとんど同じでした。

 

ですが、少ない水で作りたいときや、軽量スプーンがないときにその都度計算するのは大変だと思います。

 

そのため、いくつかの作り方をまとめました。

 

まずは基本のレシピからご紹介します。

 

桜厚生労働省資料のレシピ桜

・水1リットル

・塩小さじ1/2

・砂糖大さじ4と1/2

・レモン少々(あれば)

 

を全部入れてかき混ぜる。

(砂糖は減らして甘さを調整しても良い)

 

桜計量スプーンがないときのレシピ桜

・水200ml(大きめのコップ1杯)

・塩少なめの1つまみ(0.6g)

・砂糖9グラム(大さじ1)

 

を全部コップに入れてかき混ぜる。

 

計量スプーンも調理用の秤もないときには、ペットボトルのキャップも使えます。

 

個体差はあるようですが、ペットボトルのキャップ1杯がだいたい大さじ1/2に当たるそうです。

 

ちなみに、ひとつまみとは、親指、人差し指、中指の3本で軽くつまむこととなっていました。塩ひとつまみはだいたい1グラム・小さじ1/6だそうです。

 

桜計量スプーンも調理用の秤もないときのレシピ桜

・水(大きめのコップ1杯)

・塩を少なめにひとつまみ

・砂糖(ペットボトルの擦り切れキャップ2杯)

 

を全部入れてかき混ぜると出来上がります。

 

どのレシピもレモン汁を足したり、砂糖を少し減らして味を調整しても良いとありました。

 

訪問介護サービスの利用者様宅には、計量スプーンがなかったり、調理用の秤がなかったりすることもあります。

 

他の方法で計って、経口補水液を作れることを知っていると安心です。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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