今回ご紹介するのはクヨクヨしている人にオススメの超ポジティブ本になります。
そのタイトルは『お前は私じゃないし、私はお前じゃない』。副タイトルは”悩みが０になる人間関係術”と来た。なんせ著者本人が「私、人間関係の9割捨ててます」と言っているくらいですからね。
その著者とは歌舞伎町イチ、クセが強い店員で有名なカマたくさん。帯の推薦文に名を連ねるのも、ひろゆき氏や、ＥＸＩＴの兼近氏といったクセの強いメンツ。本全体のデザインも独特でとにかく面白い。カマたくさんの変顔や、そこから吹き出しが出てくるたびに何だか笑えてきます。
ちなみに表紙はコレです。
すぐに見つけられるインパクト。以下のレビューを読んで本書が気になった方は、この表紙を脳内に浮かべ探してみてくださいね。
さて、さっそくですが、本書を読んで私が「なるほど」と思った内容を皆さんにも共有していきます。
まずは自己肯定感についてのカマたく論。人生何もかもうまくいかなーい。そう嘆いている方にぜひ聞いてほしい言葉。
「なんでうまくいく前提で世界を見ているんだろう？」
本当に自己肯定感が低かったら、そもそもうまくいく前提で物事を見ていないから、そうなったとしても「うまくいくわけなくね？」ってなります。むしろうまくいったらラッキ～くらい。でも、「うまくやれるはず」という前提がある人は、そうじゃなかった時に「なんで私はうまくやれないの？」と悩む。それって超自己肯定感高くね？ということらしいです。
ただし一番の問題は、「自己肯定感」という概念が表れてから、「私は・・自己肯定感が低いんです」という卑屈な人が増えたこと。”自己肯定感＝自信のなさ”ということなんだろうけれど、言葉を変えれば”控えめ”ってこと。もし誰もが自己主張人間だったら世界は大騒ぎ！
だったら、いいじゃない、控えめな人でも。自己主張が強くて、リーダータイプの人もいて、控えめで静観する人もいる。この両方がいるからバランスがとれて世界は回っているのよ。とにかく自己肯定感の高低ではなく、私は私ですが、何か？の精神が大事byカマたく、とのこと。勉強になります。
さらにカマたくさんは「嫌われたくないっていう人、どんだけ自信過剰なの？」とも言っています。これは裏を返せば、私は人から好かれる前提で人とお付き合いしています！ということ。私は好かれる人間です！と言っているのと同じ。嫌われたくないから自分の意見を言わず、「あなたの意見を優先させていただきます」と謙虚ぶっていながら、実は「私は好かれる人間です」と思っている傲慢なタイプ。しかし、あなたが良い人かどうかはあなたではなく、相手が決めることなのであまり意味ないかも・・・。100人中10人が好きって言ってくれたら万々歳。相手の感情を勝手に推し測って、「私って嫌われてる？好かれてる？」なんて悩まなくてもいい。逆に「私のこと嫌い？好きだよね？好きと言って！」と思っている方が怖い。そもそも「好き」「嫌い」なんて相手の判断基準にすぎません。
ね？カマたくさんってイイコト言いますでしょ？？カマたくさんは「嫌われないようにするほどバカに好かれちゃうのよ」と警告されていますからね。好かれようと必死な人、そういうのってだいたい頭のいい人は見破っちゃって、結局頭の悪い人しか周りに残らない説。これは当たっていると思います。結局お人よしを利用してやろうってヤツしか残らないんですよね。
という感じで、本書にはたくさんのカマたくさんから迷える子羊さんへのアドバイスが載っています。ただ、カマたくさんが仰るように、相談のほとんどはただの愚痴なんだろうなぁ。実際にアドバイス通り動く人ってどれくらいいるのでしょう？たいていは相談しておきながら、いざアドバイスをもらうと「でも・・だって」なんでしょうね。
しかし、本書にあるアドバイスは実践しろと言われても豆腐メンタルの人では無理なものばかり。ガンバレとしか言えません。
だってカマたくさんって学生時代にイジメに遭っていたんですけど、そのときイジメっ子から「学校来んな」って言われたから、嫌がらせで誰よりも早く毎朝登校していたとか言うんですよ？強すぎるでしょ。お前の顔がムカつくとか、キモイとか言われても全然平気。顔を見せるだけで相手に嫌がらせできるなんてラッキ～♪と思っていたとか。ん～凄い。
そんなカマたくさんのアドバイスの中で、私が一番しっくりきたのがコレ
今見ている景色が一生じゃないし、景色は一生同じかもしれないけど、一生同じように見えるとも限らない
素敵な言葉。悩んでいる時にこそ、この言葉を思い出したいですね。
私は私で、お前はお前。こう思えれば、ほとんどの悩みは消える。もし現在進行形でひどく並んでいる方は、ぜひカマたくさんからハッピーパワーを受信して元気を取り戻してください。
あっという間に読めるのでオススメです。
以上、『お前は私じゃないし、私はお前じゃない』のレビューでした！