こんにちは。

 

今回は前回の続きになります。

 

前回は上園壮太さんの『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』のレビューをしたのですが、今回はその本の感想(の続き)を私の近況とあわせて書いていこうと思います。

 

まずは、この記事がアップされる頃には既に散っている桜の写真をご覧いただきましょう。

 

 

綺麗でしょう~??今年は開花が早い!と言いつつも、全然そんなことはなくて、お花見に行くタイミングを見極めるのが難しかったのですが、インスタでみんなが桜をアップし始めたのを確認して、私も10kmくらい歩いて見に行って来ました。4月のお散歩はポカポカで気持ちよかった~。この記事がアップされる頃は多分もう暑いですよね。

 

今さらっと10kmくらい歩いたと言いましたが、実際にはもっと歩きました。お散歩はね、いいですよ。何も考えずに花だけを見て歩く。春の匂いを嗅ぎながら歩く。途中に可愛らしいものがあったら写真を撮る。それだけで気持ちが穏やかになります。ただ、これがもうちょい季節がすすむと出来なくなるんだなぁ。朝夜の犬の散歩でさえ汗だくでしんどくなる。やるなら今ですよ~!

 

 

と、私の近況はここまで。ここからは前回の続きになります。

 

 

 

新生活から1ヵ月

 

ちょうど新生活から1ヵ月が経ち、ゴールデンウイークも終えたタイミング。この頃くらいから疲労感がごまかせなくなってくるのではないでしょうか。そんなときは、ぜひ前回レビューした『とにかくメンタル強くしたいんですが~』を読んでみてくださいね!と言いたいところなんですが、実は私、この本を読んでいたときに「でも、他人から攻撃されているときにメンタルをよい状態に保つことはできるのか?」と半信半疑だったのです。

 

というのも、いるじゃないですか。人がよい方向に行きかけているときに水を差す人って。まぁたいていの場合、相手に原因があるのですが、弱っているときって全部自分が悪いし、責められている気持ちになるものです。また、いくらストレスがマシになったからと言っても、性格の根本まで変わるわけではないので(性格は個性だし一生もの)、嫌なことがあると、すぐにネガティブになりがちです。

 

おそらく新生活の中で気持ちを新たに!と頑張ってきた人の中にも、思わぬかたちでそれを遮られるような出来事を経験した人も多いはず。

 

 

 

共感しかない

 

前回ご紹介した本は、プチうつ状態のライターさんが、著者である心理カウンセラーに相談するといった内容でした。実はこのライターさんからの相談にはこんな内容があったのです。

 

それは筆者のすすめでしばらく休養することにしたライターさんが、上司にその胸を伝え、仕事の引継ぎをメールでしていた際の出来事。ライターさんは突然この上司から「業務やりとりを引き継ぐこのやりとりの中で、お詫びや謝罪、今までの感謝の言葉がまったくない。あなたは礼を欠いているから、改めていただかないと今後困る」と言われたのです。

 

ん??

 

ちなみにこのライターさんはフリーランスの契約スタッフで正社員ではありません。なのに、なぜか上司は必要以上に現場の人手不足問題をライターさん相手に愚痴というか、八つ当たりするのです。そもそも上司は、今まで何度も他の社員が長期の休みで抜けた分をライターさんからフォローしてもらいながら、一度もねぎらいの言葉をかけたり、感謝すらしたことがありません。社員でもないのに、過剰な頑張りを求められ、いざ仕事がなくなる覚悟で休むと決めたら、コレ。

 

しかもこの上司、ライターさんより5つも年下なんです。これ地味に傷つきますよね。しかし、いつもならここで「年下の上司に説教されてなさけない」「自分がみんなに迷惑をかけて悪い」と落ち込みそうなライターさんですが、筆者から「心の会議」と「7つの視点」を伝授してもらったことで、何とかメンタルを維持することができたのです。

 

 

 

「心の会議」「7つの視点」

 

「心の会議」とはひとり心の中でする会議のことです。ここではどんな感情も否定してはいけません。つまり自分の本音を全部吐き出させ、それを全肯定してあげるのです。この会議の目標は、自分の感情を大事にすること。不安は病理ではなく、自然な感情だからです。自分の中の不安をすべてオープンにし、その中でイライラしたら深呼吸。出すべきものを出すと、攻撃的な感情が収まるそうです。

 

続いて「7つの視点」とは以下のとおり。

 

1自分視点、2相手視点、3第三者視点、4宇宙視点、5時間軸視点、6ユーモア視点、7感謝視点

 

1、2,3、6は言葉そのまま。自分視点や相手視点になって物事を考えるということです。4の宇宙視点とは、物事をもっと俯瞰的に捉えることで自分の悩みの小ささを認識するということです。5の時間軸視点とは、目の前のことではなく、相手との関係性は永遠ではないということを認識し、時間とともに変化するものだという考え方です。そして7の感謝視点とは感謝できるポイントを探すということ。難しいなぁという方。たとえば「他の部署の上司と比べたらうちのはまだマシ」とかでもOKです。

 

これらを試した結果、ライターさんは「すみませんメールも送らないし、かといって反論メールも送らず、業務メールのみを返して、今後一切感情的なメールはスルーする」ことにしました。すると後日、上司から「失礼なメールを送ってしまったことへの謝罪と、ライターさんの仕事ぶりに対する対価」が綴られていたそうです。よかった、よかった。もしあそこでメンタルがぐちゃぐちゃになったままのライターさんがメールを返していたら、きっとよくない結果になっていたでしょうね。攻撃的な内容には謝っても、怒ってもダメ。こうして冷静な判断ができたのは自分を大事にできたからです。

 

 

 

感想

 

上司の立場もわからないわけではありません。おそらく彼女も本音では忙しさから逃げたいのでしょう。けれども立場が許さない。だから休んでいく人たちを見るとイラついてしまう。半分嫉妬、半分迷惑ってところかな。ストレスびとが下に当たって新たなストレスびとを生み出す流れ・・

 

それでもあのメールはアウトでした。メンタルを理由に休みたい・・という人に対して「休むことを詫びろ、申し訳なく思え」は毒。相手によってはパワハラと言われても仕方がない。

 

一昔前なら、病気だろうが休むことに対して「申し訳ございません」だったのでしょうし、まぁ今もかたちだけはそんなことを言わなければならない空気は残っています。

 

しかし、そんな状況にしてしまったのは会社の責任もあるわけで。全然申し訳ないことではないのです。病気になることが迷惑になるのなら、この世界で誰も存在していられなくなります。そんな、どうしようもないことでキレられて謝罪を求められても、謝ったらアナタが身体を元通りにしてくれるの?

 

それこそ無責任。病気は病気ですから休むのは当たり前というのが、正しい認識です。

 

そもそも休む=悪の構図があるから、みんなボロボロになるのです。休み=謝罪、迷惑。この圧力が消えるまで日本社会は疲労感に苛まれた企業戦士で溢れるでしょう。

 

病院から、病室から、「休んでご迷惑をおかけします」が普通なのがおかしい。命を大切にする感覚が早く浸透するといいですよね。

 

というわけで、最近お疲れモードに加え、嫌な事がありどん底にいる皆さんも、ぜひこのふたつのマインドコントロール方法を実践してみてください。

 

休みの日は何もせずゆっくり休んで!もし遊びに誘われても「今日は何もしないという予定が入っている」と断りましょう。私の20代はほぼソレでした。ちょっと元気が出てきたらお散歩がオススメ。(住んでる場所にもよりますが)夜のお散歩もいいですよ~。できるだけ静かなリラックスを心がけて。

 

それでは、また!(次回から通常のブログに戻ります)