チェルミー図書ファイル26

 

 

「AI vs.教科書が読めない子どもたち」 新井紀子

 

 

今回ご紹介するのは、新井紀子さんの「AI vs.教科書が読めない子どもたち」です。

タイトル通り、人間は人工知能に勝てるのか?という内容の1冊になります。

今はAIに関する書籍が多く出版されていますよね。

どれも未来予測ではありますが、AIについては様々な学者さんの本と見比べながら読んでいくと面白いと思います音符

 

 

ここでは、ザックリとまとめたレビューをご覧ください。

 

 

プロフィール

新井紀子(あらいのりこ)

1962年生まれ。日本の数学者。専門は数理論理学、遠隔教育。国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授。2001年からNetCommonsを開発、2009年からResearchmapを開発。2011年からは人工知能「東ロボくん」研究開発プロジェクトのプロジェクトディレクタを務めている。

 

ロボットは東大に入れるのか

新井さんは「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトのディレクター。
 
研究の目的はロボットを東大に入れるというより、ロボットの限界を知ることでした。
 
結果、ロボットは東大に合格出来ませんでしたがMARCHレベルには到達することが分かりました。
 
凄いですよね。そもそも東大合格自体が一握りのエリート、日本の最難関の頭脳です。そこに及んでいない人間が大半ですよ。MARCHだって、日本の上位層です。日本の人口の割合で見れば、東ロボくんは大半の受験生に圧勝してしまうことになりますアセアセ
 

AIの弱点

人間がAIに負けないためには、AIが苦手とする分野に力を入れよう!
 
そこで出てきたのが「読解力」です。
 
AIはいくら膨大な情報をプログラムしても、そこから必要な情報を正確に導き出す能力が弱いと言われています。
 
特に、論理を言語化するのを不得意とし、人間なら簡単に理解できる”常識”を理解することができません。
 
あくまでもAIが得意としているのは記憶力であり、計算であることが書かれています。
 

読解力とは

しかしながら新井さんは、現在の子どもたちの読解力低下に危機感をおぼえています。
 
中高生に「基礎的読解力調査」を行ったところ、多くの学生が教科書すら読めていないことが分かりました。
 
また、「読解力」は強い子・弱い子に大きな差があり、その能力は高校の段階でほぼ向上しないことも分かりました。(伸び率のピークは中学生まで)
 
読解力のある子、偏差値の高い学校へ進む子というのは、12歳の時点でその能力が高いそうなんです。
 
読解力は何も文系科目を指すだけでなく、数学でも問題を理解するための基礎的読解力は必須ですよね笑い泣き
 
中学、高校で数学が苦手・・わからない・・場合は、そもそも問題の意味が理解できないという子が多いのかもしれませんガーン
 

読書の効果

驚くのが、これといった読解力の身に付け方がないということ!!
 
科学的に「これをしたら身に付くよ」「これをしたらダメ」と証明するものはないんだそうです。
 
う~ん、よく読書をすると読解力がつく!と言いますが・・えー
 
1冊の本でも人によって読解力に差があるとは思います。
 
読書家だから頭が良いとは限らないけれど、頭の良い人に読書家が多いみたいな。
 
これは何のデータもない自論ですが、読解力って実は”体験”を通して得るものなんじゃないかな?と、思います。
 
人の話も聞けて、自分の意見も言えて、柔軟な考え方が出来る子。
 
案外、人対人のコミュニケーションから養われている気がします。
 

まとめ

ここまで読むと「え~じゃあ人間はAIに仕事を奪われちゃうの!?」と、心配される方もいらっしゃると思いますがご安心をウインク
 
新井さんは、AIは人間のライバルになっても、滅ぼす存在にはならないとおっしゃっています。
 
AIの正体は計算マシーン。数字だけでは処理できないものが人間の仕事にはたくさんあるよ、ということですね。
 
それでも次世代の備えとして、子どもたちには必要な能力は身に付けておこうキラキラ
 
全体的には、「人工知能とはどういったものか」を丁寧に説明した本でした。
 
 
チェルミーポイント①
読解力は生涯に渡り必要
 
さいごに本日のチェルミーポイントです手
 
「読解力」は受験のために用意するものではなく、社会生活すべての場面で必要とするものです。
 
読解力には、理解する力イメージする力の両方がないといけません。
 
しかし、AIの弱点をつくならクリエイティブな仕事も加わりますよね。
 
どこからどこまでをクリエイティブと言うのかは難しいですが、偏差値や学歴以外の能力でAIと共存する考えも、ひとつとしてあると言えるのではないでしょうか?
 
それでも各道の超一流の人は、クリエイティブの中にも高度な読解力を持つし、その逆もあるでしょうね。
 
私は人間の持つ可能性だって限りないと思いますよニヤリ
 
常に新しいものを生み出すのは人間ですからね。
 
だからクリエイティブや遊び心も教育には大切です。
 
まとめの感想としては、
 
人間を育てる教育
 
これこそが、過去から現在、未来に共通する永遠のテーマ。
 
そう思います。
 
クローバー クローバー クローバー
 
「情報」という科目で、プログラミングを学ぶ前に
 
『AI vs.教科書が読めない子どもたち』に書かれている”AIが出来ること””出来ないこと”のような内容を知る授業があってもいいのでは?
 
AIは数学のわずかな部分(確率・統計・論理)のみを処理している計算マシーンで、高度な文章は理解出来ないなんてどれだけの子どもたちが知っているの??
 
案外私たちはAIについて何も知らないのでは?
 
知らずにアレコレさせられる子どもたちがかわいそうショボーン
 
あ、でも読解力がないと結局は何をやっても厳しいのか・・。
 
私も他人事じゃありませんけどね。
 
ただ「読解力」は大人でも鍛えられるらしいので、頑張ります。
 
何だかんだで読書は大事だと思うチェルミーでしたニコニコ
 
 
↓読解力テストも載っているので挑戦してみてください
 

↑私も周囲に試したら小学生が正解、大人が不正解したパターンがありました

 

こちらも新井さんオススメの1冊

何が読解力に影響を及ぼすのか気になりますねうさぎ