<武道館の嵐>
ニュータイプたちの共演に沸いた、メガデス at 武道館もいよいよ怒濤のクライマックス!
マーティとの感動的な再会にもひとしお、ムステインが決意めいた表情でステージ中央に向かっていきます。
武道館のスポットライトを一人浴びて演説に立つムステイン
そして、ムステインが観客に向けて
「私はかつて、シャア・アズナブルという名で呼ばれたこともある男だ !(大佐だけに)」(いや、誰も呼んでないし)
と語りはじめ、
「私はこの場を借りて、メタルの遺志を継ぐ者として語りたい。もちろん、元メタリカのメンバーとしてではなく、メガデスとしてである。」と続け、彼のメタルを継ぐ者としての演説に、観客全員が引き込まれていきます。
武道館がこれまでにない緊張感と観客全員の視線がムステインに注がれる中で、ムステインがこの静けさを打ち破るかのごとく「We'll Be Back」のリフを刻み始めます。
すると、先ほどまで静まりかえっていた武道館のボルテージは一気にMAX!本日数少ない新曲ですが、かつての名曲「Rattlehead」を彷彿とする殺傷力のあるキレッキレなリフに、ブログ主ももう失禁寸前です。
キコもムステインのリフに負けまいと、目にもとまらない加速度でソロを引き倒します!
ムステイン、キコ、ロメンゾ、ダーク四人のその一糸乱れないリズムから生み出される鼓動に、観客も最後の力を振り絞るかのようにヘッドバンギングの嵐で応えます!
この武道館ライブも終わりに近づいていることを誰もが肌に感じながら、ダークのバスドラとロメンゾさんのベースソロが武道館中に響き渡ると、いよいよあの曲がはじまります、そう「Peace Sells」です!
ブリッジ部分の大合唱に「ええい!武道館のメタルヘッズは化け物か!」とムステインも驚きを隠せない様子で、さらに武道館の熱気のギアがあがります。
後半のスピードアップしていく展開の中、最後のサビでも武道館中が「Peace Sell!But Who's Buying!!」の大合唱に、ステージ上のメンバー四人の鼓動と武道館八千人の鼓動が、完全にひとつになったことを感じられます。
VicRattleheadも一緒に「Peace Sells!!」
<武道館を駆ける>
もうここまで来たら最後はもうあの曲しかありません。ムステインの、
「まだだ!まだ終わらんよ!」
のかけ声と共に始まったのは、オーラス「Holy Wars...The Punishment Due」です!
イントロのリフが始まると絶叫にも似た大歓声が武道館中を駆け巡り、もう体力的にも限界に近いはずのムステインも、そのリフ捌きに更にキレを増して突き進んでいきます。
ブログ主もこれまで20回近くメガデスのライブを見ていますが、先の「Peace Sells」と共に必ず披露されてきた曲でありながら、この日の「Holy Wars~」だけは間違いなくこれまで見た中でもっともキレのあるものでした。
彼のその右手から弾き出される、リフの音一つ一つが彼の鼓動としてきこえるようです!キコも新たな伝説のニュータイプとなるべく、渾身の力でソロを弾いていきます。
中間のスローパートが終わるといよいよ、ムステインが最後の力を振り絞るかのようにあのリフを掻きむしります!
エレフソンがかつて「ムステインのVは、人の意思を吸い込んで力にすることができるのだ!」という言葉を残して、戦死してしまったバンドを去っていったのを思い出しながら、ブログ主ももう明日の仕事なんかどうでもいいという思いで、一心不乱にヘドバンです!
武道館に集まったメタルヘッズ全員の意思を吸い込んで光を放つムステインのV!
このソロはこれまでに、ブログ主が最前列、二階席、モッシュピットの中、などなどどんな状況にいても必ず昇天させられてきましたが、この日だけは特別です!
この時だけはエレフソンだけでなく、ガル、ニック、ポーランド、ブロデリックなどなどかつてのメンバー、それからここに集まったブログ主も含めた武道館八千人観客全ての意思を吸い込んで、光を放っていました!
それはまさしく、30年の「あの時」からここ武道館の重力に魂をひかれていたメタルヘッズたちの魂が解き放たれた瞬間でもありました!
「Holy Wars~」がこれほどまでにない劇的なエンディングを飾り、メンバー四人が観客と靖国神社に向けて深々と礼をします。
最後にステージ上に一人残ったムステインは、観客に向かって
「(あの時の武道館中止は)認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを。」
との言葉を残してステージから去っていきました。こうしてメガデス at 武道館は、この日のために集まった八千人のメタルヘッズと靖国神社に祭られた御霊にも見守られた中、伝説となって終演をむかえたのです。
「そして私はメタルのもとに召されるであろう!」とご満悦の大佐
それでも武道館の観客は誰一人として、席を離れようとしません。なんという一体感でしょう!(本当はコロナ対策で分散退席待ちしてるだけなんだけど)
場内に終演のアナウンスが告げられ、今日のこの伝説と化した武道館公演が終わったことを確かめると、
「ムステインだけは、DVD越しの映像でもなければネット越しの動画でもない!こうやってヘドバンすることができるんだから!」
と、無事に武道館の重力から解放されたメタルヘッズ、そしてブログ主も武道館を後にしたのでした。
さらば武道館!
さらば靖国神社!
おっと、わすれるところでした。今日のセットリスト。
1.Hangar 18
2.Dread And The Fugitive Mind
3.Threat Is Real
4.Angry Again
5.Soldier On!
6.Sweating Bullets
7.Trust
8.Conquer Of Die
9.Dystopia
10.A Tout Le Monde
11.Countdown To Extinction (with Marty)
12.Tornade Of Souls (with Marty)
13.Symphony Of Destruction (with Marty)
14.We'll Be Back
15.Peace Sells
~アンコール~
16.Holy Wars ... The Punishment Due
ご覧の通り、殆どZガンダムネタにはしってしまいましたが、肝心の内容はブログ主が現地で見て、肌で感じたことをそのまま書いたつもりです。
それでも、最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!!
感想とか他に気になったこと諸々、まだ書き切れてないこともあるので、後日また書きたいと思います。(今度はネタ無しで。。。)