原村にある八ヶ岳美術館で、林正敏氏鳥類資料緊急展示「世紀を超えた鳥類標本の全容」が開催されています。昨日11日、観賞するため美術館を訪れました
2000点を超える鳥類標本(いわゆるはく製)を一堂に展示している企画展で、規制が緩かったころの明治・大正時代に採集した鳥類標本が並び、なかには天然記念物や絶滅危惧種の鳥もいます。
詳しくは八ヶ岳美術館のサイトでご確認ください
この鳥類標本を自宅で所蔵していたのが林正敏さんです。
林さんは日本野鳥の会諏訪支部の支部長を長く務めた方で、諏訪地方の野鳥愛好家では知る人ぞ知るという存在。国天然記念物のオオワシを諏訪湖で保護し、治療回復させて野生に戻したことでも知られています。
実は、林さんは昔からさんざんお世話になった方で、鳥の標本をたくさん持っているということは聞いていました・・・が、実際に企画展を見せてもらい、その数の多さに驚かされました
これらの標本は林さん個人のコレクションではなく、研究用鳥類捕獲に尽力した先人から林さんに保管を託されたものだそうです。在野にあって半世紀近く管理し続けてきたというのは、それだけでもスゴイこと
鑑賞に訪れた日には、たまたま林さんが来館しており、他の方と一緒に展示内容の解説をしていただきました。先人の苦労などの貴重なお話が聞けてよかったですし、何よりも林さんがお元気だったことが嬉しかったです。
今回の展示を終えたあと、鳥類標本などは国立科学博物館に一括寄贈する予定だそうです。学術的にも極めて貴重な資料になることは間違いありません。まさに「集大成」の企画展と言えるでしょう。
なお、ブログのカット写真には、林さん自身が制作した鳥類標本の写真を使わせていただきます。
これらの鳥類は、ペットショップで死んでしまった鳥を譲り受けてはく製にしたものだそうで、主に子供たちへの教材用にこしらえたもの。持たせてもらいましたが、結構軽かったです。
林さんは「死んだからといって廃棄物として処分されるのは我慢が出来なかった」と話していました。この言葉に「林さんの鳥たちへの愛情が込められているんだなあ」としみじみ感じました
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