横審に諮問されていた稀勢の里の昇進、
推薦することが決定されたようです。
審判部、理事会には異論がないので、
横綱稀勢の里が誕生する運びとなりました。
さて、今回の昇進については、
朝日新聞が辛口の論調をしていますが、
私はその記事には違和感があります。
記事を読んだ上での私の持論を申します。
正直、審判部も理事長も勇み足だった、
これは私も同感であります。
白鵬戦の結果を見て判断すべきでした。
結果オーライというわけにはいきません。
ただ、今場所の成績を加味しての評価は、
やはり横綱昇進にふさわしいと思ってます。
横審の内規、2場所連続優勝か準ずる成績、
その心をよくよく読み解く必要があります。
成績だけを見て、昇進を決めるのであれば、
明快に数字を規定に設ければよいこと。
ただ、そこに「準ずる成績」と示していることに、
角界のいい意味での曖昧さがあるのです。
稀勢の里の場合、この1年常に準ずる成績、
私はそんなふうに思っていました。
彼に足りないのは優勝だけだったのです。
今回、13勝以下の優勝であれば、
見送りが妥当だったと思っていますが、
14勝以上のハイレベルであれば文句なしです。
マスコミは「綱取り場所ではなかった」と言いますが、
綱取りかどうかを決めるのはマスコミではなく、
あくまでも相撲協会であり、横審であります。
九州場所を除けば、絶対条件は高かったにせよ、
綱取りがずっと続いていたと私は思います。
ともあれ、昇進決定でどんな口上を言うのか、
次はそれが楽しみであります。