優勝にあと一歩手が届かなかった

稀勢の里が、初優勝を果たしました。

そして、注目していた千秋楽結びでは、

白鵬の猛攻をしのいでの勝利。

14勝はハイレベルの優勝といえます。

 

横綱昇進に向けた動きも出ています。

横審に昇進が諮問されることになり、

臨時理事会の招集も決まりました。

横審でどんな結論が出るか分かりませんが、

個人的には昇進させてもよいと思います。

 

まず、2場所連続優勝か準ずる成績か。

これは評価が分かれるところですが、

14勝したことで、2場所26勝に届き、

星勘定からすると合格点といえます。

 

それに加えて、稀勢の里の場合は、

この1年の総合評価も加味するべきです。

昨年春からこの初場所まで74勝。

1場所平均12勝以上という高い成績、

他の横綱大関と比べ、ダントツの安定感です。

 

さらに、白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱と、

この1年ほぼ互角の成績を残しています。

すなわち、すでに横綱の力はあるということ。

逆に言えば、足りなかったのは優勝だけでした。

 

日本人横綱を待望する声に押されて、

甘い昇進をさせたとの論調がないよう、

あえて数字を冷静に分析してみました。

文句なしの横綱昇進であると私は思います。