児童養護施設に入所した子の親子交流。
一番濃い交流は、やっぱり帰省だろう。
その名の通り、家に帰る。
基本的には、夏休みとか、お正月とか、長期休みだ。
帰省できる子もいるし、できない子、しない子もいた。
もっと日常的な交流は、
親が施設に来てくれておしゃべりするとか、電話交流とか。
家族が来てくれて、施設の一角で、顔を見て話す。
子どもが照れてしまって話せない事も多々あるけれど。
定期的に会いに来てくれる親や、
服や靴を買ってきてくれる親もいた。
「お母さん買ってきてくれた服、すてきだね」とか、
子どもが親からの愛情を感じられるように声掛けしていた。
電話交流で、夜に電話しておしゃべりすることもあった。
家が施設から遠くて会いに来られない家族も多いから、
一番多かったのは電話交流だった。
小さい子は、毎週何曜日の何時、と決めて定期的に電話をくれる家もあった。
子どもって、うれしいと思っていても、
照れたり緊張したり、いい子でいようとして、
どうしていいかわからなくなるようだった。
普段おしゃべりが止まらない子でも、照れながら「うん・・・」というのが精いっぱいとか。
そんな子ども達の様子も愛しい。
ただただ見守っていた。