親子交流 | 児童養護施設で働いて思うこと

児童養護施設で働いて思うこと

元会社員で、転職し、児童養護施設と一時保護施設で働いていました。
そこで考えたこと、思ったこと、願ったこと、綴っています。

児童養護施設に入所した子の親子交流。

 

一番濃い交流は、やっぱり帰省だろう。

その名の通り、家に帰る。

基本的には、夏休みとか、お正月とか、長期休みだ。

帰省できる子もいるし、できない子、しない子もいた。

 

もっと日常的な交流は、

親が施設に来てくれておしゃべりするとか、電話交流とか。

 

家族が来てくれて、施設の一角で、顔を見て話す。

子どもが照れてしまって話せない事も多々あるけれど。

定期的に会いに来てくれる親や、

服や靴を買ってきてくれる親もいた。

「お母さん買ってきてくれた服、すてきだね」とか、

子どもが親からの愛情を感じられるように声掛けしていた。

 

電話交流で、夜に電話しておしゃべりすることもあった。

家が施設から遠くて会いに来られない家族も多いから、

一番多かったのは電話交流だった。

小さい子は、毎週何曜日の何時、と決めて定期的に電話をくれる家もあった。

 

子どもって、うれしいと思っていても、

照れたり緊張したり、いい子でいようとして、

どうしていいかわからなくなるようだった。

普段おしゃべりが止まらない子でも、照れながら「うん・・・」というのが精いっぱいとか。

そんな子ども達の様子も愛しい。

ただただ見守っていた。