特性、という言葉って、私は大人になってから知った。
この業界に入ってからは、特性のある子のほうが多いから、なおさらよく聞くし、よく使う。
じっとしていられない。多動と言われる特性。
目に入ったものに次々興味を持つから、飛びつくように動き回ってしまう。
何かに興味を持つことはないけれど、うろうろしてしまう。
ケガをさせないか見ていなければならない。
片付けしてから次にうつる、という動きではないため、部屋があっという間にちらかる。
散らかることはいいのだが、それを踏んで転倒しないかという注意が必要になる。
体の使い方もうまくない。
走るのが苦手。歩くのがぎこちない。すぐに転ぶ。
球技とか、思うように体が動かせないし、どう動かしたらいいかわからないから運動全般下手。
なんなら日常生活でも予測ができない、または動かし方がうまくなくて体をぶつける。
体力がない
不器用。
折り紙が下手。細かい作業がうまくできない。
文章理解が苦手。
計算が苦手。
文字が苦手。
人間関係が苦手。
人の気持ちが予想できない。思いやれない。
空気が読めない。
会話が一方通行。
しゃべりすぎる。
しゃべらなすぎる。
目が合わない
逆に人の顔を凝視しすぎる。
体の距離が近い。
体がいつも壁を向いている。
もうあげればきりがない。
全部持ってる子はいなくて、いろんな特性を組み合わせて持っている。
そして、そんな子と出会う度、「あ、私みたい」と思うんだ。
私も、社会生活ギリギリ送れてるだけで、ものすごく変わってるって思うんだ。
ケガはしないように。
それだけ。
否定せずにいたい。
どこかで誰かとぶつかるだろうけれど、その時必要な事だけ学べばいい。
悪いところじゃないんだから。