特性 | 児童養護施設で働いて思うこと

児童養護施設で働いて思うこと

元会社員で、転職し、児童養護施設と一時保護施設で働いていました。
そこで考えたこと、思ったこと、願ったこと、綴っていきます。

特性、という言葉って、私は大人になってから知った。

この業界に入ってからは、特性のある子のほうが多いから、なおさらよく聞くし、よく使う。

 

じっとしていられない。多動と言われる特性。

目に入ったものに次々興味を持つから、飛びつくように動き回ってしまう。

何かに興味を持つことはないけれど、うろうろしてしまう。

ケガをさせないか見ていなければならない。

片付けしてから次にうつる、という動きではないため、部屋があっという間にちらかる。

散らかることはいいのだが、それを踏んで転倒しないかという注意が必要になる。

体の使い方もうまくない。

走るのが苦手。歩くのがぎこちない。すぐに転ぶ。

球技とか、思うように体が動かせないし、どう動かしたらいいかわからないから運動全般下手。

なんなら日常生活でも予測ができない、または動かし方がうまくなくて体をぶつける。

体力がない

不器用。

折り紙が下手。細かい作業がうまくできない。

文章理解が苦手。

計算が苦手。

文字が苦手。

人間関係が苦手。

人の気持ちが予想できない。思いやれない。

空気が読めない。

会話が一方通行。

しゃべりすぎる。

しゃべらなすぎる。

目が合わない

逆に人の顔を凝視しすぎる。

体の距離が近い。

体がいつも壁を向いている。

 

もうあげればきりがない。

全部持ってる子はいなくて、いろんな特性を組み合わせて持っている。

 

そして、そんな子と出会う度、「あ、私みたい」と思うんだ。

私も、社会生活ギリギリ送れてるだけで、ものすごく変わってるって思うんだ。

 

ケガはしないように。

それだけ。

否定せずにいたい。

どこかで誰かとぶつかるだろうけれど、その時必要な事だけ学べばいい。

悪いところじゃないんだから。