先週のアメトーークでやってた読書芸人。

その3人(又吉、若林、光浦(敬称略))が3人とも共通して好きな10冊に入れてた作家、

西 加奈子。


これこそミーハーなのかもしれないけど、気になったので読んでみました。



できるだけ読みやすい分量のものがいいと思い、手に取ったのが、


「窓の魚」



あらすじには、こうありました。


温泉街で一夜を過ごす2組の恋人たち。
静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトオヤマ。
裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。。




とりあえず読んでみました。










なんというか、、


繊細…!



二組のカップルの温泉旅行の話で、景色もすこぶるきれい。

これだけ見ると、ほのぼのとしたお話か、はたまた殺人事件に巻き込まれていく推理小説か、と思ってしまいます。


でもこれは違いました。


まず、全体を通して、(感覚として)常にほの暗く細い何かが隅っこの方で流れています。
内容になぞらえると「川」ということなのでしょうか。


物語が静かに、

「ひた、ひた」


と進んでいくイメージでした。



そして、さも当たり前かのように、あくまでもさりげなく心の奥底に手を触れてきます。


解説にもあったけど、すごく余韻が残る(決して清々しい類いのものではないけど)、
そんな作品でした。


全体的に、ボクの稚拙な一言でまとめると、



「スパイスの効いた、裏・恋愛小説」




といったところでしょうか。。




みなさんも、是非。