先日、愛馬ビラーゴとお別れしました。

92年式で、すでに生産終了しているためか、本体価格、破格の12万円で中古買いしたビラーゴでしたが、結局幾度の故障で修理総額は10万を超えていたような気もします。
そして、再三のガソリン漏れで、修理しよう、修理しようと思っているうちにオブジェと化し、車検も切れました。
さらに、深江橋→心斎橋間は、バイクよりも電車よりも、チャリが一番早いという不条理な現実、メタボ対策にはチャリが欠かせないとういう情けない事情も相まって、ボクとビラーゴは破局を迎えました。

なんだか、先代のジョグポシェもそうでしたが、けっこう大事に乗る割には、あっけない最後を迎えてしまうボクとバイクの関係。。。

いや、ビラーゴのことも、「仕方なかった」みたいに書いてしまったけど、よく考えたら、ボクが利用するだけ利用して、用済みになったらポイと、ビラーゴを弄んでしまったということにほかならないのだろうなぁ…

まぁ、一年近くビラーゴを放置してしまったヒドイボクですが、やはり別れ際は名残惜しくなるもので、、


公道初乗りの日に高速に乗って香川に行ったこと

その帰りの夜の高速でガス欠したこと

キャッスル(前の前の住みか)のおっちゃん(家主)の「えらいでかいの買うたなぁ」といやみったらしく言った顔

夜勤明けで居眠りしながらも下道で10時間かけて実家まで帰ったこと



などの思い出が、やわらかく肌を濡らす霧雨のように穏やかによみがえりました。



トラックに乗ったビラーゴの後輪をたたいて、

「じゃぁな」

とつぶやき、去り行く背中を動画に収めました。



そして、身に纏っていた思い出たちが乾いてきた頃、対価として得た紙切れを眺めながら、こう思うのでした。



次は車検がなくてできるだけ新しいのにしよう、と。

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