砂漠生活/1ドルでも生活の足しになれば | アメリカ砂漠生活/モニュメントバレー周辺で活動中!

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ネイティブ・アメリカン(ナバホ族の女子が欲しいものを日々、追求しています


どうも、モニュメントバレーから来たシスコです



毎週水曜日に行われる
アリゾナ州/カイエンタのフリマ

(写真は冬に撮影したものです)


よ、ナバホ国の大統領!


大統領になる前、キャンペーンでフリマに来て
一緒に撮った写真w 当選して良かったね!

セドナ旅行用に作ったこのパンツ
以前ブログに載せました



独特なナバホ族のウエディング・バスケット柄です


フリマに行く時は
ずっとこれが定番になりました

何人ものナバホ女子がこのパンツを見て

欲しい、どこで買ったの!?
それ売って欲しい!
と言われました

彼女たちが私が身に着けてるものに
興味を持ってくれるのは本当に嬉しいことです


その昔、東京でアパレルの仕事をしてたけど
自分が企画した商品を着てる人とか
誰も見たことがなかった…

でも今はね
アリゾナ州カイエンタの町では
日本人の名もなき作家が作った物を

当たり前のように
身に着けて歩いている
ナバホ族の女性たちがいます


不思議な光景です


コッチは冬の定番商品ね


ネイティブ柄より人気の

華やかなグランマスカーフ柄


去年冬に大人気になったグランマ・フード


実家にて


ノリノリでモデルをやるうちの姉…笑笑




あなたが作った商品
みんな持ってるよね?

自分のために買ったのに
帰ったら娘に取られた、とか

今日も欲しい物が見つかると思った、と言って
毎週来てくれる常連さんも多くいました

誕生日もクリスマスも卒業式の前もね
期待して来てくれる人たちがいるから
毎週何かを仕掛けていきたい…

ナバホの女性には
常に輝いていてほしい…

だから常に自分は
クリエイティブでいる必要がありました


我々夫婦、元々フリマに参戦したキッカケは
生活が厳しくなったからなんです…
その頃は夫の要らない工具類を売ってました

もう今では笑い話ですが
商品を陳列するのに小さなテーブルしかなくて
ほとんどの物を地べたに置いてましたw

売るものがない私は


1ドルにでも変わればいい、、


そう思って

昔ダイソーで買ったお裁縫キットで
シュシュを作ってみました


当時はこんな綺麗な生地も無く

要らないバンダナをカットして作ってましたw


唯一作れたのはこれだけw
子供の頃姉に作り方教えてもらって
何十年ぶりに作りましたw


でも最初は全然売れなかった、、泣


ある日のフリマにて
ナバホのおばあちゃんが現れ
私の手作りのシュシュに興味を持ってくれました

孫に買ってこう、と言って
シュシュを2個買ってくれたんです

売れた時は本当に嬉しかった、、!

30分後
そのおばあちゃんが戻って来ました

あのね、さっき買ったこれ、
あっちのお店の人があんたの商品を
見たいって言うんだよ、
残りの商品、持ってって見せていい?

え?どうぞ、どうぞ、もちろんですよ!

しばらくして、
おばあちゃんが戻って来ました

おばあちゃんから商品を受け取り

ほら、これ、
あたしが売ってきてあげたよ

と言って、お金を差し出すおばあちゃん


あの日のことは一生忘れません…
(今思い出しても涙が溢れてきます)


私の夫は今では
モニュメントバレーでは誰もが知ってる
メカニックです
車も機械も何でも修理できて
家も作れる人気者です笑笑

ナバホの居留地の人が
何時間離れていようが
この人に修理を頼もうと
毎日のようにお客さんが出入りする時もあります

ただ当時は引っ越してきたばかり、
収入ゼロでしたw


一方、私は何の趣味も取り柄もない
友達もいない英語もそこそこな40代

なんでもできるパートナーと
なんの取り柄もない私…
おまけに貧乏…笑笑

もう日本に帰った方が良いのではと
週に3回くらいは思ってました笑笑



話は戻って
おばあちゃんがシュシュを売ってくれた
出店者の「ウェンディ」という女性

このウェンディとの出会いが
私の生活、いや
私の人生を大きく変えることになりました

ウェンディが生地を持って来て
シュシュを作ってほしいと頼まれました
お金が無くて買えなかったミシンも
ウェンディがくれました

私はミシンは使い方を知らないので
何でもできる夫に教えてもらいました笑笑


そして
ナバホ族の女性が
何を作ったら喜んでくれるのか、
毎日それだけを追求してきました

私は手先が器用じゃないんです…
お裁縫も好きじゃないんです…
でもミシンやってるとなんだか

気分が良いんです


私は毎週水曜日のフリマの日を
ナバホ族のSunday church呼んでます

日曜日の教会ってドレスアップして
最近どうよ?ってみんなで安否確認みたいな
交流するでしょ?

このフリマも同じく
週一回、人と人が交流する場所なんです

私たちのお店に来るお客さんは
単純に買い物したい人だけじゃなく
夫に車に関する質問とか修理の相談をしたい人が
たくさん来ます

だったら、私がいなくても
続けた方が良いということになり
今は夫が1人でお店番をしてます

商品もできる限り私が作り
日本から送りたいと思います
(Made in Japanて書いとくか?泣き笑い)

長くなりましたが

もしも我々夫婦が
お金に困らない裕福な生活をしていたら

きっと、こんな素晴らしい経験は
できなかったと思います…

ピンチとチャンスってのは
常に表裏一体です

1ドルでもいいから
自分の力で稼ぎたい

大したことをしたわけじゃなく
シュシュを作ってフリマで売ったら
おばあちゃんが買ってくれて
たまたま他の出店者がそれを欲しがったという
それだけの話です

このやり方は
今すぐには大金が欲しい人には向いてませんが

後に大きな収入源に繋がり
同時に自己肯定感も得られることになりました

書きたいことはまだ山ほどありますが
今日はここまで…ひらめき

長々とお付き合いありがとうございました愛

シスコ


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