昔を振り返るとよくあそこまで狂ってられたなって思います。
狂いに狂い、月20gも食うようになり、同じ売人仲間も俺とは一線をおくようになった。
幻聴、妄想、幻覚の嵐の中、明日も見えない生活を送っていた俺がそれでも少しずつ人間を取り戻していった。
逮捕、懲役を何度も繰り返し
それを気づかせてくれたのは何だったんだろうか...。
幻聴は自分の内なる心の声、叫びみたいなものが自分の中にだけ形になって現れる。
行く所まで行った先に見えるもの、幻聴とは、それはそれは幻聴と呼ぶほど生易しいものではない。
娑婆に出てきて、俺が今まで生きてきてしてきた仕事と言えば
シャブの売人、水商売、風俗業、あるいはグレーゾーン、完全ブラックな仕事などと潰しのきかないものばかりで、そんな俺が歳をとりできることなんてなにもありゃしない。
自分の力のなさに腹が立つ
ただ生きるだけの人生、生活なんて死んでも嫌だと思っていた俺が、娑婆での生活を捨てられずリスクを犯すこともできない。
皆さんは覚醒剤依存症、薬物依存症からの回復とは何だと思いますか?
俺はその人本人の経済的自立、社会的自立無くしてはありえないと思う。
社会の中で、周りの協力を得てでも自分一人の力で生きてこそ初めて依存症からの回復の第一歩だと思う。
そこではじめて少しの自由を味わえる。
貧困ビジネスなんてクソみたいなシステムなんか変えていかないといけない。
そういえば覚醒剤のことを考える時間がだいぶ減った気がするなぁ。